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第38話 【第二の成長】

Hyperionの周回を淡々とこなし、王都に着く前に10周を達成した。


内容をまとめると、5周目でBTEに+0.2、8周目でDims Upgrade Treeの自動購入、10周目でMR#1〜#2のアップグレード保持が解放され、実質的にDimsの最初から到達している状態が整った。アップグレードは[2:1][2:2][2:3]を3回ずつ、[2:4]を2回購入。[1:1][1:2][1:3]は上限の20/20まで、[1:4]は15/15まで買い切った。


そしてついに——成長倍率2を手に入れた。


現在の成長倍率2の値は1.12とまだ低いが、成長倍率1の2960と掛け合わせると全体の成長倍率は約3300。1日の努力が約10年分に相当する計算だ。悪くない、どころではない。


次の目標は【レベル100到達時、第二停滞用SoftCapを消去】か。そもそも第二停滞用SoftCapがまだ存在しないから、到達まではまだ先になりそうだ。


王都に着くと、重傷者は病院へ、マッスル将軍とグエゴ隊長は王城へ向かった。俺はいつも通りルミナスの牙の寮に戻り、特にやることもなかったのでそのまま眠った。



翌朝、マッスル将軍に何の説明もなく叩き起こされ、バルガスト山——マフィスが隠居している山——へ連れて行かれた。


「お前には才能がある。それを俺が鍛えたる」


それだけ言って、地獄の訓練が始まった。



一方その頃、ルミナスの牙の寮ではワンドがデーモンケンタウロスの件について騎士全員を前に口を開いていた。


「この国の最高戦力ともあろう者どもが……ほぼ戦闘にならなかっただと?」


静まり返った空気の中、ワンドの声だけが響く。


「最上級騎士が不在だったとはいえ、言い訳にならん。鍛え直す必要があるな。この調子で各地を魔王軍に攻められたら、一瞬で陥落するぞ」


誰も口を開かなかった。


「訓練をこれまでより大幅に厳しくする。中級騎士の段階で任意型上級スキル【王国騎士流剣術】を完全にマスターしてもらう。覚悟しておけ」


騎士たちがざわめいた。【王国騎士流剣術】は本来、上位の騎士たちが長い年月をかけてようやく辿り着く領域だ。それを中級騎士にも求めるということの意味を、全員が理解していた。死ぬかもしれない——その緊張が、静かに場を満たしていく。


「俺はマッスル将軍の報告をもとに王城で会議に出る。お前らは訓練を続けろ」


それだけ言い残して、ワンドは去っていった。

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