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第31話 【レグナ山】

遠征当日、中位5人の中にちょうどグロックとドルフィンがいた。彼らと同じ馬車に乗り込むと、馬車が出発した。


「聞きたいことがあるんだが、今からどこに行って何をするんだ?」


今更感はあるが、本当に昨日急に知らされたから分からないのだ。話したことのあるグロックとドルフィンに聞けるのは今しかない!

すると、グロックが腹を抱えて笑い始めた。


「ひぃ〜〜お前わかんねぇのかよ!教えてやんねぇけどな」


それを見たドルフィンが口を開いた。


「おい、グロック、やめろ。政宗は気を失っていて話を聞けていなかったんだ、仕方ないだろう。今から向かうのは、要塞都市ガルディアと王都の中間地点にあるレグナ山というところだ。そこにSランクの魔物であるリッチがいるという情報が入ったから、討伐に行くんだ」


「なるほど、ありがとうございます」


リッチか……どんな相手なんだろうか?



馬車がレグナ山に辿り着いた。気のせいかもしれないが、山全体が禍々しい魔力を帯びているような気がする。


《魔力感知の基礎スキルを獲得しました》


え?あの一瞬で?成長倍率1033は俺が思っていた以上に強力なのか?

とりあえず騎士の行軍についていこう。


俺たち騎士はどんどんレグナ山の奥へと進んでいく。道中には魔力の影響で強化されたモンスターがうようよといた。


「前方注意!ギガントゴーレム発見!」


前方の騎士がそう叫ぶと、グロックが「俺で十分だ」と言って前に出た。

次の瞬間、グロックは全長5mはある黒光りしたギガントゴーレムの背後に瞬時に回り込み、任意型上級スキル【抜刀・瞬】を放って、ゴーレムを横に一刀両断した。


「俺たちって、思った以上に強いのか……?」


そんなことをつぶやきながら、進み始めた騎士の列についていった。

騎士たちがレグナ山の中央に近づくにつれて、禍々しい魔力の濃度は徐々に高くなり、モンスターもより強力になっていった。

そんな中、俺たちはついに中央へと辿り着いた。

そこには一つの洞窟があった。


「ここの洞窟の中にいるのか?下級騎士は周囲を陣形を保ちながら守ってくれ。我々中級騎士で洞窟の中に突入する!」


そうして俺たちは洞窟の中へと踏み込んでいった。

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