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第137話 【骸骨騎士】

ん…?ここはどこだ?

3大元素に到達した俺は、石ころの上に存在していた。


「ここが、通常世界。俺の本体が存在する場所か…本当にどこだここ?」


実際に目視で観測した物理的な距離よりも遥かに遠い場所に隣の石ころがあるような気がする。


「こんな所に構造があるのか?」


俺は自然と石ころへ目を向けた。以前の地球だと原子やら分子やらで構成されていた石ころだが、俺は直感的に性質が違うと悟った。


「な、なんだ…これ?」


3大元素の状態を表すとしたら到達不能基数レベルまでの可能性の分岐と共にそれが階層として平坦化され無限に圧縮されていた。状態の表記としては自然数までが可能の範囲内であるが、そこに不可能を加えると実数集合まで拡張される。そこに可能/不可能を超えた不可能の外に存在する不可能やら可能やらが大量に分岐し、超限数/アレフ数を登る。それら全ての総和すらも上回る状態がそこにあった。


だが、周囲の草や空、木々などの構造は見れない。物理的には見えるのだが、そのレベルまで到達していないのだろう。


俺は瞑想から目覚めた。己の改変練度が上昇しているのが目に見えてわかる。


「まずは、また学びの屋敷へ向かわなければ…」



学びの屋敷に辿り着き早速賢治の元へ向かった。


「賢治!」


「5時間ぶりだな。どうした?」


俺はこれまであったことを丁寧に一言一句ミスらずに伝えた。賢治は最初は淡々と聞いていたが、最後らへんの話に関しては必死にメモを取りながら聞いていた


「白い人か…そういえば、最初に文字列が変わり“絶対的なモナド”が発生したときもいたな。彼がこの出来事の中枢を担っているのか?しかもだ…」


「君が言っている3大元素、初めて聞いたぞ。恐らく絶対的なモナドと同じ形で顕現されたのだろう。我々は2重メタ的表現法が最大だと考えてたが、修正する必要があるようだ」


賢治はその後深く考え込み、何か思いついたのか俺に「帰っていいよ」と声をかけた。

俺は後ろを向き、宿屋に戻ろうと思ったが誰かが賢治に耳打ちすると共に賢治に呼び止められた。


「政宗、腕を出してくれ」


俺がさっと腕を出すと、腕に注射器で何かを注射された


「な、な、何すんだよ!」


「未来のためだ」


その後は、何事もなく帰らせてもらえたが未だ何をされたのかは分からない。

俺は宿屋に戻って就寝した。



翌日、俺は自らの改変を昇華させるために改変の練度を上げるのではなく自らの剣術と改変を身につけるべく銀箱の裏へ回った


「この世に魔導師やら剣士があるのは無駄なことではないんだっけか?」


自分自身が得意な剣術や魔術に改変を結びつけることで効率よく使うことができる。そして、その剣術を極限まで鍛え上げた存在がリミット・ブレイクを行い超越者として改変すらも貫通する剣術を行えるようになるだっけ?恐らくだが…

だから、最終的には剣術を鍛える事になると。つまるところ、必ず俺は剣術と改変を結びつけて、剣技を鍛えなければならない。


「じゃあ、どうやって結びつけるか」


俺は剣を構えた。そして剣に対して火を放出せよという現実改変を行った。

だが、剣から火が出ただけであった。当たり前ではあるが、俺が思っているものとは違う


改変というのは、俺が思うに情報の改竄だ。より情報が簡易的になればなるほど、改竄が容易になる。このことを考えれば、改変防御性というのも簡単に考えられる。俺の改変の練度が3大元素〜石ころ程度ということを考えるにそれまでの情報を単純化することができる。だが、家や空などの万物は構造(情報)が複雑で改変できない。空間や時間は例外で改変防御性を有していないようだが…それほど構造が単純ということだろう。

そして、剣術と改変を結び付けるために剣術又は剣に改変を埋め込むというのは改変を発生させる媒体を剣にするということで、剣の情報の複雑性が無ければ無いほど改変の伝導率は上がる。なら剣の情報を複雑化しているものは何か?恐らく、それは【スキル】であろう。


「はぁ…便利なスキル以外全部解析によって統合するか」


これで俺の改変による強さが上がったら、嬉しいのだがな。レベル吸収を行うスキルもなくなるのがとてつもなく痛いからな…これで上がらなかったら泣くぞ…?


「解析…スキル:

クリーン

清掃者

スーパーオートヒーリング

肉体乗算EX

究極防御

究極改変

フィールド

大気マナ利用

シールド・ブースター

肉体の頂点

不眠不休耐性

威力ブースター

超フィールド

熱耐性

幻覚耐性EX

肉体覇王

剣神

万象魔導

究極弓聖

超越肉体

拳神

成長加速

連射撃(斬撃)

気配探知

バックステップ

黒き一撃

瞬撃

空気の如き肉体

過負荷

連射撃(弓)

弓自動生成

聖竜降臨

超聴覚

超過負荷

3種の連撃

幻影之真実斬

無意識射撃

賢者

剣聖

2つを制する者

を統合!」



《計40のスキルを統合した結果、新しいスキルとして【超冪乗ノ剣之使】を獲得しました》


よし、こいつの効果でも見てみるか


【超冪乗ノ剣之使】:自身の剣術のベースを^^[Lv*10]する


あれ…?これ相当強くないか?スキル1個分だから情報の複雑性は無しに等しいと思うのだが…


じゃ、本題をやっていきますか

俺は剣に改変を練り込ませた。常時型の上級スキルがほぼ消し飛んだおかげで、この練り込みの作業は至って簡単であった。


「どう…かな?」


剣が少し光っているような気がする。ダンジョンに潜って使ってみるか



ダンジョン内部にて、俺は一通りゴブリンを斬りまくった。全能たるゴブリンも豆腐のようにばっさばっさ斬れ、俺はすこぶる感心した


「これは、いいな。2階層行ってみるか?」


2階層目のダンジョンの地図は持っていないのだが、少しだけ見に行ってみよう。


俺は円形のダンジョンの中央部分にある、特別な黒の石で作られたスペースにて骸骨騎士と対峙した。


「お前を倒せれば2階層に行けるんだな?」


剣術と改変を合わせた俺は今は無敵のような感じがする。さぁ骸骨騎士こい!


骸骨騎士は身長が2mほどで全身鎧で頭蓋骨のみが出ている状態なのだが…奴は思った以上に速かった。

極限順序数的に表すならω↑↑ωであるε₀レベルの速さであった。


骸骨騎士は俺の背後に滑らかに入り込み俺の背中を斬ろうとした。

だが、テトレーションレベルで強化された剣術と改変により因果改変を行いながらの斬撃を放った。

本来斬られていたはずの俺と本来斬られていなかったはずの俺…その2つの状態が平行世界のように分岐するのだが、その分岐された平行世界を一つに統合し斬られたという結果自体を改変するという結果を押し付けた


俺は畳み掛けるように骸骨騎士に斬撃─物語改変から考えるに"お前は死んだ"や"お前は消滅した"といった描写を強制する―をお見舞いし、骸骨騎士が弱ったところに一筋の閃光を放ち勝利した。


「今まで以上の強化倍率だな。こりゃあ」


骸骨騎士のレベルは369万ほど…それをレベルが80万前後の俺が倒したもんな。


俺は骸骨騎士の魔石を拾い二階層へと進んでいった

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