第131話 【迷宮】
迷宮マナティールは独立した異空間らしく、大きなゴツゴツした岩に扉がつけられ、その周囲に転移魔法が設置されている形だった。
そして、圧倒的な人と物量!近くの店では迷宮の地図やら回復薬、様々な物資が売られていた。
ちなみに、転移魔法は自分が到達した階層の座標さえ覚えていれば、すぐ使えるようにと設置したようだ。ただ迷宮側からの何らかの干渉?によって、自分が到達していない階層には正しい座標を打ち込んでもテレポートできないとのこと…
「1階層のコーンラビットね。下級クエストだが、俺にとっては最近やっとギリギリで倒せたモンスターの50匹の討伐だから、気を引き締めないと!」
俺は自身の装備を整え記念すべく初迷宮の初階層へ入っていった。
マナティールの迷宮の扉へ入ると迷宮独自の迷路のような異空間に飛ばされた。
「一応松明とかで整備はされているんだな」
俺は明るい迷宮をぐんぐんと進んでいく。するとスライムが一匹飛び出してくる…というか出現した
「おわっ!」
急に目の前に出現したから、驚いたが物語改変によりスライムを消滅させた。
「魔石ゲット〜」
俺はウキウキしながら明るい迷路を当てずっぽうに進んでいった。
「ぜ〜んぜんでねぇ…」
コーンラビットが全然出ないな…スライムしか出ないからほかの冒険者にも聞いてみるか…
「ちょ、そこの君!」
鎧をつけた初心者冒険者―俺も初心者なのだが―に声をかけた
「な、なんですか?」
「ここコーンラビットしか出ないんですけど…」
俺がそう聞くと冒険者は驚いた顔をした
「え!?ここ…スライムのステージですよ?コーンラビットならここをまっすぐ行って、曲がったらいいですよ」
え!?ステージなんていうものがあるのか。スライムのステージはスライムしか出ないのかぁ…無駄だったというかあのじいさんにもっと聞いとけばよかった。
「ありがとうございます」
と、とりあえずコーンラビットのステージに行くか…
俺は冒険者に言われた通りに道を進んでいくと、ある場所を境目にダンジョンの壁の材質が変わっているのが分かった。
「ここからレンガになるのか」
俺はそのレンガの場所を一歩、また一歩と突き進んでいく。
すると、先程までは一切出なかったコーンラビットが曲がり角からピョコッと出てきた
「さぁこい!」
俺は二回目のコーンラビット戦に少し興奮しながら、コーンラビットに近づいていった。
コーンラビットはそれに気づき俺の胴体を突き破ろうとしたが、俺は華麗に体を横に向けて対処した。
「あぶねぇ〜」
コーンラビットの速度にまだ慣れないな…
コーンラビットは結果を改変し、俺の頭が吹き飛ぶようにしたが俺はそれを未然に防いだ
「そのまま改変でやっちまうか?」
俺は物語改変により、"コーンラビットは死んだ"
だが、コーンラビットは少し弱まったがまだ全然ピンピンしていた
「これもしかして残りのHPで改変防御性が変わるのか?」
俺は政宗流剣技三の型を放ち、コーンラビットのレベルを吸い取った
「今だったらどうだ?」
"コーンラビットは死んだ"
すると、コーンラビットは魂が抜かれたかのようにストンと倒れていった
そして、自然にコーンラビットの死骸は砂のように消えていった。
「魔石GET〜」
ちょっと削って物語改変か何かで対処すればいいのね。
俺はその後レンガのルームを延々と探索し続けた。
そして、コーンラビットを100匹は倒してしまった。経過時間はダンジョン内で太陽の位置から判断できないが…体感2時間か?
コーンラビットは出るたびにレベル吸引をしていたから、今のレベルはぴったり45万。素晴らしい!
魔石も全て空間ボックス内にしまってあるし…もうダンジョンから出るか!
「あれ…出口わからねぇ」
「はぁはぁ」
何とかダンジョンから出ることに成功した。ケチらずに次からはダンジョンの地図でも買っておくか。まじで今回は1層目だったから人がある程度いて案内してもらったが、5層目とかだと詰んでたぞ…
俺はその後冒険者ギルドに戻り魔石を100個渡した。そしてクエスト分の50個の魔石による報酬110グラハムと30Expを受け取り、更に余った50個のコーンラビットの魔石を売却し100グラハム手に入れた。
あと、これはダンジョンに出てから初めて分かったのだが…ダンジョン内は時間を把握するものがないから、体内時計が狂い時間感覚が遅くなるらしい。
俺もダンジョン内では2時間しか経ってないから昼かと思っていたが、いざダンジョンに出たら夜になってて驚いた。
俺はさっそうと宿屋に戻りボルス町の宿屋で初めて眠りについた。
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「おい、賢治。ちょっと見てほしいのがある」
ドラコは賢治を背負い研究施設の世界全体を監視する場所に移動させた
「あのスクリーンが見えるだろ?」
「あぁ」
「もしかすると、賢治が言っていたことは正しかった可能性がある。山が一つ消滅し代わりに巨大な遺跡が生成された」
「それは"山"という文字列が動き出し"巨大な遺跡"になったということか?」
「恐らくな。しかも巨大な遺跡を構成している物質が不明なんだよ」
「分からないのか?」
「根本は流石に基底物質により構成されているが…未知の物質だ。しかもだ」
「しかも…?」
ドラコは上を指さした
「遥か上空…、大空を越えた先に超高密度エネルギーを確認した。しかもそのエネルギーが明らかに地上に漏れ出てる。ほぼほぼお前の文字流動仮説は正しい…中央連邦の奴らが作っている魔皇龍討伐組とは別に、遥か上空に存在している奴らを倒す人材も集めないといけない」
「とりあえず、ドラコ。国王に手紙を送ってくれ。『魔皇龍に匹敵、いやそれ以上に強い奴が出現する可能性がある』と。他に何らかの事象やらイベントが発生したら教えてくれ」
「そういえばよ…お前と一緒に来た奴のことなんだが」
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