第129話 【ギルドと宿】
冒険者ギルドはどんな感じかな〜
俺は街を色々と見ながら、冒険者ギルドへと向かっていった。
「確か…ここらへんだったはず…」
俺が歩いていく方向はどんどん鎧を身に着けた男女、エルフ、獣人、ドワーフ、後は種族がよくわからない人が増えていった
俺は絶対こっちだと確信しながら歩いていくと、例えるならば公立図書館と同程度の大きさのギルドが存在していた。
「これが…冒険者ギルド!」
俺は意気揚々とドアを開けて中をみると、目の前には大男達が昼間から酒を飲み、螺旋階段を登った二階部分には15個にも及ぶおおよその難易度別のクエスト掲示板、そして右の壁沿いには15個にも及ぶ受付が設置されていた。
「広〜〜」
俺はそう感嘆しながらギルドの中を歩き回った。大まかな部分としては先程述べたので当たっているのだが、難易度の高いモンスターを倒した時に出てくる魔石の買取について話し合う個室部屋や酒屋以外にも回復薬を売っている場所やパーティ募集を掲げた張り紙があったりと、様々な場所があった。
「凄まじいな。冒険者として必要なものが全て揃ってる…」
俺は一通り冒険者ギルドの中を見終わった後に冒険者ギルドから離れ、次は自分が住める家を探した。
家というよりも宿ということになるのだろうか?
町中を歩いても良さそうな宿が見つからんッ!ほとんどが高ぇ…皆どうしてるのだろうか?
「ニシシシ!何でお困りッスか?」
俺は声をかけられ後ろを振り向くと、青い目で頭にはスチームパンク風のゴーグルと洋服を着た10歳程の少女が声をかけてきた。
「いや、どこに泊まる?というか長期滞在の拠点として利用しようかな〜って」
俺は率直に今の悩みを吐き出した
「ならうちらの宿屋がいいッスよ!」
「おぉ、そうなのか?場所はどこらへんだ?」
「案内するッス!」
俺は少女に手を引かれながら少女の小走りに速度を合わせながらついていった。
そして、辿り着いたのが3階建て程の宿屋だった。少女が笑顔で入っていくのは少し微笑ましかった。
俺もそれにのって宿屋の中に入ると中にはふくよかなザ・女将といった女性が立っていた。
「あれ、あんた早かったね」
「お客様を連れてきたッス!」
女将は俺のほうを見て一礼をした。
「すまないねぇ。別に泊まりたくなかったら、泊まらなくていいのよ?」
「いえいえ……長期滞在をするならここがいいとのことなので」
「あらそうかい。ま、私の宿屋は長期滞在にはもってこいよ!人気は少しないけど…」
「1泊いくらぐらいなんですか?」
「合計で7泊以上するなら、1泊50グラハムになるわよ。泊まってくかい?しかも50グラハムで今ならなんと朝食付き!どうだい!?」
特にこだわりとかはないし、朝食がついているのはありがたい。ここに決めるか
「じゃあお願いします。とりあえず10日間分先に払っときますね」
「10日分だから500グラハムね。ところで、自己紹介がまだだったわね。私がこの宿屋、銀箱の持ち主、女将のマーサと…」
「ここの看板娘!ティナッス!」
「あんた!看板娘とかじゃなくて私の娘でしょ!」
「看板娘みたいなもんじゃないッスか!」
親子なのか。それにしても和やかな雰囲気だな
「じゃ、俺も自己紹介しますか。俺の名前は政宗、一応冒険者やらせてもらってます…」
冒険者のなかでは弱いから、あんまし冒険者って言いたくねぇんだよなぁ……
「へぇ〜あんた冒険者なのかい。ま、頑張ってね」
俺は女将に500グラハムを渡し自身の部屋番号である201へ向かった。
部屋の中へ入ると自身の広々とした部屋が広がった。
「おぉ〜〜」
ベッドにテーブルにタンスもあり、この前の村にあった宿屋よりも3倍ほど広かった
俺は自分の部屋を確認すると1階へ降り、テーブルと椅子がある恐らく朝食を食べるスペースに座った。
「どうしたッスか?」
「なんか、広場?みたいな所はないか?」
「広場ならここ銀箱の裏側にちょっとしたスペースがあるッスよ。そこに井戸もあるのでおすすめッス!」
「ありがとう」
これで瞑想というか自分の改変の練度を底上げできるスペースは確保できたと。今やる事があるとしたら賢治に上位の構造を聞くか冒険者ギルドのクエストを完了させることだな。
俺が迷っていると外が何故か騒ぎ始めた。
「ついに帰ってきたッスね!政宗もいくッスよ!」
「わ、わかったよ」
何が帰ってきたんだ?
俺はティナの後を追うと白銀で輝いている金髪の冒険者?とそれ含めた4人程のパーティが街路を歩いていた。
そして彼らを囲うように人々が集まっていた
「ティナ…あれは何の集まりだ?」
「知らないんッスか!?この町唯一無二のA級冒険者達のパーティ真理の翼ッスよ!?」
「そ、それで何か手に持っているみたいだが…」
「それは、恐らくあれッスね。この町の中央に存在するダンジョン『マナティールの迷宮』の最下層のボスモンスターの魔石とアイテムッスね。ざっと計算するに5000万グラハムはくだらないッスよ!」
「と、とんだバケモンだな」
「この町の誇りッスからね!」
彼ら真理の翼のメンバーはそのまま冒険者ギルドへと直行で向かっていった。
「ところでさ、この町にあるダンジョンってどういうのだ…?」
「え〜知らないッスか?分かりやすく言うと、モンスターが無尽蔵に湧くフロアが連なっていて下に行けば行くほどモンスターも強くなるって感じッス!冒険者ギルドの依頼も〇〇の魔石を10個みたいな感じでダンジョンと連動している場合が多いッスよ。冒険者なのにそんなことも知らないなんて意外とおバカなんッスね」
「ありがとう。じゃ、俺は予定があるから」
俺はそう言い、ティナと別れた後に真理の翼帰還で集まった人達を掻き分けながら学びの屋敷へと向かった。




