第103話 【協力】
俺は突っ走りバルゼインの方へ向かった。バルゼインは構え俺の剣筋を見透かしていたが、乃愛の上空からの星空破壊砲が直撃し土煙が舞ったことでバルゼインは俺を見失った。俺はそれと同時に翔による影世界の移動でバルゼインの影へ移動し背後から連射撃(効果範囲:ALv0〜1)を放った。100万の斬撃と全体乗数を2倍にする攻撃により俺の本来以上の力を発揮した。
「流石だな。アセンションレベル1の効果」
通常の増加とは違い全体乗数、すなわち2*2ならば通常の増加なら2*2*2だが、この場合は(2*2)*(2*2)となる。これは乗数の種類が増えれば増えるほど*2^種類されるってことだからな。だが……精神負荷が強い。今にも胸が引き裂かれそうだ
「貴様らぁぁ!」
吹き飛ばされたバルゼインの集中が完全に俺に向いた。その瞬間バルゼインの肉体全体が陽菜が生成した世界樹の幹により覆われ、動きにくくなったバルゼインに対して更に大河の超重力捕縛、凛の氷結化をした。
それを美月はマグニエット&朱音の太陽魔導&海斗の海王支配による水魔法と光&火魔法の混合魔術を取り込んだ超兵器『スーパーノヴァ』を撃ち込んだ。射線上の全ての物質は消え去ったが、バルゼインは無傷であった。
「はぁあ。もう翻弄されているフリするのメンドクセ」
バルゼインが指を美月達のほうへスッと動かした。
「しゃがめっ!」
美月がそう叫んだが、マグニエットは胴体が海斗は頭が吹き飛んだ。
「海斗ぉぉぉぉぉぉ!!」
海斗と普段から仲が良かった蓮司は泣きながら憎しみの目を向けながらバルゼインのほうへ向かって走っていった
「EX・バーサーク・スラッシュ!!」
蓮司が雪乃により優斗が作った魔剣である聖魔剣アグレスとドレイクの豪邸にあった邪竜神剣マナスを融合して作った聖魔龍神剣アグナスを黄金のドラゴンのオーラで包み込んだ。
「せっかくの見せ場だ。攻撃してみろよ」
バルゼインは無防備に手を広げて蓮司の攻撃を受けた。黄金の爆炎が広がったが、その爆炎から出てきたのはバルゼインであった。
「お友達死んでっちゃうよ?」
バルゼインは蓮司を空き缶を捨てるように投げ捨てた
どうする…恐らく超過負荷&政宗流剣技二の型を使っても無傷だろう。改変耐性持ちだから彩葉アセンションレベル1含むスキルを使えば勝てる可能性はある。だが精神が壊れる。早く判断をせねば!
「クソクソクソッッッ!」
智也が100gのダークマターを放ったり反重力と反磁力を放ちながら叫んでいる。
「次は硬そうなお前にきーめたっ!」
バルゼインが向かった先は不滅要塞こと修司であった。
「くそったれぇぇ!」
恒一も目の前に自分の友達が殺されていく光景を見たくないがために政宗流剣技一・五の型を連射している。
「お、お前!そんなに使ってたら精神が持たなくなるぞ!?」
俺はそんな忠告もしたが、止まらず連射をし続けている。
バルゼインに狙われた修司は固有スキルのおかげで瞬殺は免れているが、既に瀕死状態。死ぬのもすぐだろう。
どうすればいいんだ!?
俺は剣を構えた。
恐らくこれしかやることが無かったのだろう。俺の精神が砕け散ったとしてもこの勇者達なら魔王を倒してくれる…………あ、やっぱり無理かもしれないが俺が無理矢理でも助けないと、ダメな気がするんだ。
「あ?」
バルゼインが俺のほうを振り向いた瞬間だった。俺は過負荷、超過負荷を発動した。
そして、俺の連射撃×バックステップ×黒き一撃×瞬撃×空気の如き肉体×聖竜降臨×3種の連撃×幻影之真実斬×無意識射撃(全てアセンション最大値込み)、そして連続斬撃系は全て圧縮した究極の一太刀、聖竜降臨を軸に俺が出来る限りの幻覚を現実に降臨させる。これこそが政宗流剣技三の型…さぁ殺るぞ
スーーーー
そういう静寂しか残っていなかった。勇者含むこの場の俺以外の全員が俺の太刀筋を視認できなかっただろう。無意識射撃の効果によって意識の間をすり抜けているからな。
俺は後ろを振り向くと、バルゼインは右肩から左胸までをなぞって大きく血飛沫を上げた。俺はバルゼインの背後にいるから傷の具合が分からないが…恐らくとんでもない打撃を与えただろう。
俺は政宗流剣技三の型の使用の反動による精神と肉体の消耗からか景色がぼやけ始め、そして倒れた。




