第6話 啓蒙
その日の夜、私はA4用紙を縦に2つ、横に4つ、計8等分する線をひき、中央の線2マス分をカッターで切り、折り畳んで、6ページになる豆本を作ってみた。
……子供の頃に良く作って友達と交換したっけ……。
オリジナルキャラの『新人看護師・みお』ちゃんが、『ロボット博士・Drサム』に健診の大切さを習う…という内容だ。
『みお』は、発案者の『美緒』に敬意を評して彼女のそっくりさんを描き、頭には、『衛生的に問題がある』という理由から使われなくなった『ナースキャップ』を敢えて被せた。 ある程度の年齢の方には、その方が親しみやすいだろう…と思ったからだ。
試しに、『脳』、『肺』、『乳房』…の3冊を作ってみた。 並べて置いてみると…うん! 我ながら可愛く出来ている!
…時計を見ると、AM4時! 少しだけでも寝ておこう。
仕事帰りに、眠い目をこすりながら、美緒の病室に行き、試作品を見せた。
「すご〜い! 昨日、あの後作ったの? 可愛いし、わかりやすいよ! ママに見せても良い?」 …『ママ』なんて…夢中になって、素に戻っている。
…美緒のお母さんも目を真ん丸くして、驚いてくれた。
「これは素晴らしいわ! みんなに健診の大切さを知って貰えるわよ! お疲れ様ね! …でも、目が赤いわよ… 無理はしないで…ね!」
…はい、気を付けます!




