第三十一話 早朝訓練
先に進んで行こうと思ったが地上で本体が、またエリザ姉とペルナ姉とマリー母さんに朝練習を誘われたので仕方なく意識を移した。
「私は思ったのよ。体を強くして病気に負けない体を作ってあげようと思って今日から毎日特訓よ」
俺の部屋に来たマリー母さんは気分を変えたのかすごい勢いで言ってきた。
ずいぶん脳筋な発想に行きついたな。でも、俺も病気を引きやすいのなら体を鍛えて引きにくくする派だからマリー母さんの意見には賛成だけどね。
「レイル行くわよ」
マリー母さんの後ろから顔を覗かせたエリザ姉が今日も元気いっぱいに言ってきた。その後ろからペルナ姉もこちらに顔をちょっと出してこちらを伺がっているようだ。
それにしてもどんな訓練をしてくれるのだろうかちょっと楽しみだな。
「今日から始めるの? 」
俺はどんな訓練がまっているのか楽しみになりうれしそうなこえでマリー母さんに聞くと
「明日からやろうかと思っていたけど、今日からやる? 」
「うん」
マリー母さんの性格からしてやりたい気持ちを伝えれば、すぐに行動に移すからとく訓練に関しては張り切ってくれるから扱いやすいな。
それから、俺は家を出ていつもの練習場についた。マリー母さんが俺に近付いてきた。訓練の内容を教えてくれるようだ。
「まずは体力と筋力をつけるために毎日私たちがしている朝練の素振りをしてから、そのあとに馬小屋で走って行ってからリノアといっしょに乗馬の訓練をしてから、この鎧を着てまた走る。これが一日のだいたいの流れよ」
「わかった。もう始めてもいいの」
体力か。地球では体力に自信がなかったから、転生してから体力をものすごく鍛絶えて自信がついてきているけど異世界の人に本格的に教えてもらえていることにうれしくなった。
俺はこの後の訓練にワクワクしながら答えた。
「いいわよ」
マリー母さんも俺が張り切って反応したのを嬉しそうにしながら答えてくれた。
俺はさっそく周りの倍のスピードで素振りをしてすぐに朝練を終わらせて木剣を置いて走って馬小屋まで向かって行った。馬小屋では馬の世話をしている騎士が数名いた。一人の騎士が俺を見ると奥に行った。
「隊長、レイル様が来ました」
どうやら体調を呼びに行ったようだ。
「レイル様こちらです。私は騎馬隊の隊長テオドラです。これからよろしくお願いします。担当の騎士を連れてきますね」
テオドラは担当の騎士を連れてくると言って、奥に行き、担当の騎士を連れて来てくれた。
「リノアがこれから毎朝担当してくれるメイドです」
「よろしくお願いします。レイル様」
「よろしくリノア」
「それではさっそく馬に乗っていきましょうか。馬の操縦とかまだできないと思うので私がしばらくは一緒に乗って操縦するので操縦は気にしなくていいので頑張りましょう」
俺はリノアに先に馬に乗せた後乗ってそのまますぐに走り出し遠くのほうまで走っていくと、近場にあった短い障害物コースよりもさらに大きいコースに来た。
「レイル様、行きますよ」
リノアの合図とともに馬が勢いよく走りだしコースを走り始めた。なんかリノアの馬の操縦技術はあるのだけど雑だな。さっきから荒いため乗っているこっちの負担がかなり大きいようだ。
中途半端だな。雑なら雑でもっとロデオ的なこともしてほしいのけど仕方ないか。しかし、肉体改造した俺の体になって今も気が増えるにしたがって肉体もさらに強化され続けているため、今となってはそんなにこの揺れは激しいけど、疲れはしないな。
もっと激しく動いてくれないかな、さっきから馬をちょっとつねって怒らせようとしているのだが、リノアの操縦に必死で食らいついているのでなかなか気づいてもらえない。
面倒になってきたので俺は諦めてそのまま時を過ぎ去るのを待った。コースを何周かして1時間くらいがたち馬の訓練が終わり、馬小屋に戻った。
次は馬小屋に用意されていた重そうな鎧を着てのトレーニングになったが、これがなかなか厳しいな。まず俺にあった子供用のものがなく6歳ようのものでかなりぶかぶかで動きにくいのと、視界が遮られていたり、ぶかぶかのため肌にこすれたり、きりがないほど嫌な部分が出てくるがしばらくすればなれるだろうと思い仕方なくイラつきを抑えながらガシャガシャと音を立てながら走った。
鎧を着ての走るトレーニングが終わると意外と疲れ汗をかいたことに驚きこの訓練はなかなかやりがいがあると思ったが、もっと鎧を重くしてほしいが我慢していこうか。俺は訓練が終わり家に戻っていった。
後で朝練の前の早朝にやってもらうことにしようか。そっちのほうが体が温まるからな。
昼になり俺は昼食をとって自分の部屋で本を読んでいるとメイドのレイアがロマーノ父さんから預かっっていた手紙を受け取り読んでみると、魔法の訓練の練習内容について書いてあった。ロマーノ父さんもマリー母さんと同じ鍛えればの精神なのだろうか、それともマリー母さんに頼まれたのかわからないがうれしいことをしてくれるな。
渡された練習メニューは光属性のライトを使っての魔力を増やす方法と無属性の魔素を体全体に纏わせる身体強化のやり方が書いてあった。この内容ならだいたい、いつもやっているから本を読みながら片手間にでもできそうだな。
俺は手紙を読み終わると即座に身体強化と見えないところに光属性の魔法を発動させてまた本を読み始めた。
「レイル様訓練しないんですか」
俺が読んでいるときに除いていたレイアが、質問してきた。
「レイアちゃんと俺の体を見て、肉体強化と光属性の魔法を発動しているよ」
俺は足の裏を見せ身体強化を大きく展開してレイアにわかりやすいように見せてあげる。
「ほんとに発動していますね。さすがはオルトシーニ家ですね」
レイアは確認したと同時にちょっと驚いたがオルトシーに家だということで納得したようだ。貴族だと才能のある子が多いと本に書かれているから珍しくはないと思うが、敬られて悪い気分にはならないな。本を読もうとしたときドアがノックされた。どうやら誰か来たようだ。
「はい、今開けます」
レイアがドアに向かいドアを開けるとペルナ姉が立っていた。
「ペルナ様どうしましたか」
「レイル魔法を発動した? 」
「わかった? 」
「うん少しね。それで、何してたの」
「父さんから手紙をもらってね。そこに書いてあった訓練内容をやっただけだよ」
たぶんレイアに魔法を見せた時に気付かれたんだな。その時にちょっと強く魔法を発動してしまったからな。ペルナ姉は魔法の感知能力が最近すごく伸び始めているから、油断するとこんな風に来ることが最近増えて来ている。このままいけば地下にいる分身たちの魔力もばれてしまうかもしれないな。次なるトレーニングルームを考えないといけなくなってきたな。
「見せて、魔法による身体強化か」
目づらしくペルナ姉が積極的になって俺の持っていた手紙をとり眺めた。
「ペルナ姉は教えてもらってないの」
「うん」
ペルナ姉は意外なことにまだ教わっていなかった
「じゃその手紙を上げるよ」
俺はこちらを見てくる目に負けてロマーノ父さんからもらった練習方法が書いてある手紙を渡した。もう身体強化は使えるので俺にとっては、いらないものになっていたからいいか。
「いいの」
「うん、いいよ」
「ありがとう」
ペルナ姉はお礼を言うと、すぐに振り返って鼻歌を歌いながら嬉しそうに自分の部屋に帰っていった。
ペルナ姉は剣一筋のエリザ姉と違って幅広くいろんなものに手を出しているから将来が楽しみだな。
俺は再び本を手に取り椅子に座り本を読み始めた。




