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第二十四話 湿地

 魔法の訓練をしてから3日がたったが飽きてきたので、訓練をそろそろ切り上げて探索を中断していた地下世界に意識を移した。


 俺は川の傍にある穴の家から這い出て木に登り、川の対岸を見てみた。川の対岸は見渡す限りは背の高い草がずっと生えており、地面はぐちょぐちょしている沼のようになっている。


 動きにくそうだが一番目を引くのは、草の中や川にいる生き物の数が異常に多いいということかな。しかも、残念なことに恐竜ではない。


 姿は四足歩行のワニみたいな姿をしている全長が4mくらいあり、人一人は丸呑みにできそうなくらいの大きさの奴らがたくさんいる。


 これは確実に、戦闘は避けられそうにないな。肉食同士でも戦って殺し合い食い争っている。ものすごくカオスな空間が広がっているな。


 また、争いが始まっているようだ。だいたい噛みついてから首を振ったり、ローリングしたりして嚙みちぎり、血飛沫を上げる。少しグロテスクな感じの技くらいしか攻撃がないようで機敏に噛みつきあっている。


 一匹が逃げ出したようだが、もう一匹がそれを追っていってどこかに消えていった。


 しかし、逃げていく速度が意外と早かったのには驚きだな。時速80kmくらいはあったのではないかな。恐竜たちが住んでいた時にいた生物たちだろうな。こいつらわ。


 俺は心を決めて川をジャンプして、飛び越えて進んでいった。


 恐竜ではなくてそんなにワクワクはしないがここら辺を探索するのに邪魔なので、俺が移動する近辺の肉食の生き物すべてを排除していくか。


 地面が、泥で動きにくいな。


 草が邪魔なので俺はまず、木の枝を使って原始的に火を起こしてその火を分けて草の中に投げ込み火事を起こした。


 俺は火が消えるのを待って燃えている草を眺めていた。火の中を突っ込んでくる生き物はいないだろうから、草の中から生き物が出てくることはないだろう。出てくるとしたら後ろの川からだろうな。念のため俺は少し体に気を纏っておいた。


 俺は状況が気になったのでその場でジャンプして燃えている方向を見てみた生き物たちは、火から逃れるために火が向かっている方向に逃げて行っている。


 しばらくたち、まだ遠くのほうは燃えているが俺の周りは、焼け野原になっていて周りが見やすくなった。


「行くか」


 焼け野原を進んでいくと今まで隠れていて見えなかったがところどころに透き通らない濁った池みたいなのがある。池の中に火から、逃がれていそうな生き物がいそうだな。


 泥で濁っている池を除いてみると、いきなり巨大な口が開き襲ってきたが俺はそれをバックステップで躱し、目の前に対峙した。俺の様子を伺っているようだ。俺も相手を見てみる。


 こいつは近くで見ると、やはり俺の背が低いこともあり大きいな。


 まずは様子見で軽く普通のジャブを繰り出してみる。当ったが微動だにしていない。どうやらジャブ程度では気を纏わないと効果はでそうにないな。


 俺は一瞬で近づいて、顎めがけてアッパーを当てて吹き飛ばし裏返しにして気絶させた。こいつはたぶんキクロトサウルスだな。確証はないが、ワニみたいな恰好をしていたからそうだと思う。


 俺は呼びにくいので、一応キクロトサウルスと決めつけてみた。


 その池から続々と仲間のキクロトサウルスが出始めた。


 まぁ、1匹とは限らないよな。

 

 俺はのそのそと池から出てきたキクロトサウルスを速攻で近付いて倒していった。全長4mの巨体が合計1匹いたがほんの数秒で、終わらせることができた。


 これでこの池にいた襲い掛かってきそうな生き物はすべて息絶えた。少し周辺を調べてから焼けた大地を先に進んだ。


 先に進んでいくと、また新しい生き物が出てきた。


 こいつはメトポサウルス体長は3mくらいあるな。くりくりの目が特徴的でかわいらしい姿をしている。口を開いた口の中は外見と違い、血の付いた小さな牙がたくさんあった。


 何かを食べていたのだろう。


 俺を食べようとして口を開けて、襲いかかって来たので開いた口の上を殴り、吹き飛ばし口を破壊して食べられないようにしてそのまま放置した。


 もう、俺を食うことはできないだろう。


 しかし、メトポサウルスがいるということは周りには見えないが近くに、このメトポサウルスの仲間がいると思い辺りを探してみると、また深い水たまりみたいな場所がありその中に、仲間のメトポサウルスが6匹くらいいたので探索の邪魔になるので、俺はその中にジャンプしてパンチを繰り出しながら入っていた。


 水飛沫が上がり少して水飛沫が消えて、6匹のメトポサウルスが浮いてきた。この水溜りの中にいたメトポサウルスはすべて絶命させておいた。


 こんな調子であたりの脅威を排除していった。この近辺にいたのはメトポサウルスとキクロトサウルスの勢力だけ、だったみたいだけど半径2kmくらいにいたメトポサウルス、キクロトサウルス合計200匹を探索しつつ駆除してここで襲ってくる生き物のはいなくなった。


 しばらく探索しつつ、キクロトサウルスとメトポサウルスと戦い全滅させながら進んでいくと、やっと新しい肉食の生き物と出会った。


 こいつはマストドンサウルス全長6mで、口を開けたら俺の2倍くらいは開くようだな。皮膚が今まで会ってきた生物の中でも、固そうな皮膚をしている。


 まずは攻撃してみるか。気を纏った右手で攻撃してみたが少ししかダメージを食らっていないようだ。


 かなり皮膚が固いようだな。仕方ない必殺技の崩壊拳で倒すか。


「必殺、崩壊拳」


 マストドンサウルスに俺の攻撃が頭に炸裂して消し飛んでいった。


 頭の消えたマストドンサウルスの死体を漁って見てみると皮膚が何かしらの素材に使えそうだな。初めてよさそう、素材を見つけたな。今度素材集めにでも来ようかな。


 まぁとりあえずは探索を邪魔されないように、ここら一帯の生き物を全滅させていくか。


 またマストドンサウルスが現れたので、気を多めに纏い攻撃してみたが、少し浮いて大ダメージを与えることはできた。


 しかし、続々とマストドンサウルスが現れてきた。手の形を手刀の形にしそれに両手に腕まで気を纏いその気を鋭くして斬る技斬手刀で、俺は一気に片づけることに決めた。


 マストドンサウルスがジャンプして突進してきたので、俺はそのままマストドンサウルスの下に潜り込み、右手の斬手刀の気を長くして切り裂きマストドンサウルスを縦に真二つにした。


 その勢いのまま長くした斬手刀を回転して2匹のマストドンサウルスを横に真二つにし斬手刀を元の大きさに戻して、俺は群れで来るマストドンサウルスに突入して、両手の気を長くしてその場で回転して群れを全滅させる。


 そして、敵はいなくなったが近くにいる生き物たちが今切ったマストドントサウルスの血の匂いを嗅いできたのか、四方八方から全速力で迫ってきていた。


 よく見ると、前の方向からマストドンサウルスと後ろからは片づけたはずのメトポサウルスとキクロトサウルスが餌を求めて向かってきている振動で地面も揺れていた。


 その数合計は数万匹くらいかすごい量だな。ここに全部集まったらどうなるのだろうと思い好奇心に惹かれて、俺は気を全身に纏う防御技金剛堅気を全身に纏いその場で観戦してみることにした。


 全匹がマストドンサウルスを中心にして睨み合いを始めたが、こらえきれずほぼ同時に獲物を求めて、同種同族入り乱れての乱戦が始まった。


 嚙みちぎり、突進したり、あちこちで、血飛沫が上がり、辺り一面が、カオスな空間に変わった。


 俺にもマストドントサウルスが噛みついてきたが、金剛堅気で全身を守っているため攻撃してきたマストドントサウルスの歯のほうがボロボロになっていた。マストドンサウルスの一番強力そうな攻撃を防ぐことができたので、俺は横になりながらリラックスして観戦モードに入った。


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