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とある魔女の告解 file1
アイリス……いいえ、マリア。
貴女がこれを聞いているという事は、私はアネモネとしても、また白い聖母としても、もう完全に消滅したという事ですわね。
貴女にはお話したい事がいっぱいありますが、カーラに託したこの情報隠匿は、容量が限られているので、あまり詳しい話は出来ませんの。ごめんなさい。
今の貴女なら既に分かっているはずです。
私は、フォルトナ、惑星機構時代の貴女の元補佐官ですわ。
アネモネという存在は、惑星機構が設置した懲罰委員会の決定により作り出された、もう一つの人格でしかありません。
その惑星機構も、既に消滅しました。
タキトゥスのゲルマニアに、音がするオーロラが出現したという記述がありましたわよね。
あの時、私達の母星キュアノスは、キロノヴァの発生によって一瞬で消滅していました。
その衝撃で生まれた電磁放射が、地球にまで届いて、あの、音がするオーロラとして観測されたのです。
キロノヴァが偶発的に発生したのか、人為的なものだったのか、今となっては分かりません。
いずれにせよ、キュアノスの消滅により、銀河全てに張り巡らされていたマキナのシステムは崩壊し、各惑星の住民は全て惑星機構の枷から放たれました。
私と貴女と、そしてメリッサを除いて……。




