惑星機構評議会分科会によるマキナへの提言
今回新しく発見されたこの惑星では、生命は地表のみではなく、地下10km程度から上空100kmに至る広い範囲に存在する事が確認された。
大気の組成は植物によって維持されており、これは我々の母星とほぼ同じ環境である。
この惑星での生態系は、動物や植物、微生物から成り、その頂点に現生人類が存在しているのは明らかである。
しかし、一部の人類は、自分達がこの星で暮らす前に、人類とは全く異なる形態をした■■■■と呼ばれる巨大な知的生命体が繁栄しており、極地や海底に都市を作り、人類を支配していたと主張している。
先遣隊の調査では、そのような痕跡は発見できなかったが、そのためか、人類の中には、外部惑星からの来訪者を異常に恐怖し、拒絶する傾向が見られた。
この事実を鑑みるに、これから派遣する監督官は、他の惑星監督官と同様の役割を持つだけでは十分ではない。
旧支配者に対する恐怖を払拭できる、優美さと寛容さを持つ一方で、現在もまだ生存している旧支配者(と思われている)から人類を護る存在として振る舞う必要があるのではないかと考える。
上記のような■■■■に対する迷信が実際にあれば、惑星管理の大きな弊害となる。
それを防ぐためにも■■■■と戦える『戦女神』としての役割を持たせた監督官を派遣する必要がある。
『戦女神』の分かりやすい象徴としては、科学文明による強力な武器が適当であろう。
何が最も相応しいか考察した結果、あくまでも人間の殺傷のための武器ではなく、科学技術と正義の象徴としてのオリハルコンの剣と結論した。
分科会として、これを特例的に今回の監督官の装備とする旨を提言する。




