表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/381

科学と魔術と

「確かにこの温室には電気はないわ……でも、驚くなかれ!」


 少女はまるで自分が開発したかのように胸を張る。

「このタワーは、なんと、空中の高周波電気信号を電気に変換して駆動するの!」


「……そうなんだ?」


 何やら凄い科学技術なのだろうと想像は付くものの、言ってる言葉の半分も意味が分からない。

 電線がなくても電気は使えるのだろうか。

 だとすれば、それこそが魔術なのではないか----?


 よく分かっていない雰囲気を惜しげもなく漏らし続けている私に業を煮やしたのか、少女はタワーに嵌めこまれた小さな窓のようなものを指で叩き始めた。


「……これで、えいっ、動け……っ!」


 魔女を自称する少女の白い指が装置の上を踊る。

 確信に満ちたその動きを、私は息を詰めて見守る。


 そして----。


 不意にタワーは駆動を始めた。


 魔女の棲む地下深くで、ほの青く光りながら----。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ