【113】甘い目覚め
「ん、ん……」
少し気だるさの残る体が…近くで動く気配を感じで目を覚ました。寝不足のせいかしばしばするを強引にこじ開けるとそこには、顔を赤さ金華の顔が視界いっぱい映っていた。初めて二人と出会った時を思い起こさせる光景だが……あの時とはまるで状況が違う。金華と黒蓮は、体を自分の体に押し付けるように寄りかかってきており、動けそうにない。
「おはよう、ドーン♡」
「ああ、おはよう金華」
ーーーチュ♡
挨拶をして、、どちらからともなく自然におはようのキス……少し前までは考えられなかった幸福だ。
「黒蓮はまだ寝てるな」
「あれだけ激しくすれば、当然だよ!お姉ちゃんも私も何回も♡♡」
そう言って昨夜の事を思い出して、金華はより顔を赤らめてブルリと身体を震わせた。
「その割にはあ黒蓮と違って金華は元気そうだな」
「そりゃそうだよ!お姉ちゃんは発情期で感じやすかっただけど、私は違うからね。」
「そういうものか」
「そうなの。あ、もろんとっても気持ちよかったよ?発情期のお姉ちゃんが心配になるぐらいには。あとあと、ドーンのドーンが可変式だったのにびっくりしたよ!」
「所詮この体はアバターだからな。随分前に女体化して見せたみたいに、この体の形を変えるのはそう難しいことじゃない。それはそうと、ちゃんと二人の事を……満足させられたみたいで良かった」
「うん!大満足❤️……でも、ね?満足したからこそ…その、もう一回シよ?」
金華はモジモジしながら恥ずかしそうにそう言い、体をピッタリと密着させてくる。互いに裸なのもあってその密着度は今までの比じゃない。
「二人っきりでシたいってことか。」
「うん…♡」
「もちろん、大歓迎だよ」
「あっ♡ふふっ♡ドーン♡」
少し驚き、腕を自分の頭の後ろに回した金華が目を瞑って顔を寄せて来たので、それに答えるようにキスを落とす。
蕩けた顔を浮かべる金華を抱きしめ直して……
★
まさかこんな事になるとは…少し前までは夢にも思って無かった。
自分の上で再び眠りに落ちた金華を優しく撫でながらそう思う。
二人とも美少女だし、そう言った願望が全くなかったと言えば嘘になるけど…実際にこう言う関係に慣れるとは本当に思って無かったし……なにより黒蓮が持っていかれそうになった時に、あそこまで強気に出れた自分に驚いた。
少なくとも元の世界の時に似たような事が起こったとしても、あんな事は間違いなく出来なかった。世界が違えば人も変わると言うことだろうか?それとも……元から自分はああ言う奴で、自分が相手よりも強いから強気に出れただけ?
……前の世界から知り合いとでも出会わない限り、答え合わせは出来ないんだろう。同郷と言うべき人達二人と出会えたから、全く可能性が無いわけじゃないんだろうけど…そもそも自分には、知り合いは少ないからそんな機会訪れ無さそうな気がするけど。
「んっ…あれ?私……ド、ドーっウムッ!「シー。金華が寝てるから静かに」そう…ね」
そんな事を考えていると、黒蓮が目を覚ました。気だるげに体を起こして、周囲を見渡した黒蓮は最初こそ状況を飲み込めて居ない様子だったが、徐々に昨夜の事を思い出して来たのか、顔を真っ赤にして大きな声をだそうとしたから素早く口を塞いで、そっとベットに横たえさせる。
大人しくベットに横になった黒蓮は、何か言いたそうに口を開いたが、何を言うか決まらなかったのか、或いは言う勇気が出なかったのかパクパクと口をしばらく開閉させた後、拗ねる様に目を背けてしまった。
そんな黒蓮のいじらしい様子に我慢出来ず、自分の胸の上で寝ていた金華を起こさないようにそっとベットに横たえさせた後、尻尾を悩ましげに揺らす黒蓮を抱き寄せた。
「黒蓮」
「あ、ちょっと♡」
黒蓮は驚いた様子で、抵抗する素振りを少しだけ見せたものの、すぐに大人しくなって自分の腕の中に収まってくれた。
「何か…言いたいことがあるんだろ?」
「んっ♡はぁ…別になぁっ♡どこ、触ってるのよ」
「黒蓮ともまたしたい」
「……別に、大丈夫よ。発情期….収まった感じするし。それに金華の告白OKしたんでしょ?それなら私との…そういう関係はこれっきりにするべきよ」
「そうじゃなくて、黒蓮ともまたしたい……待った、治まった?」
「え、ええ。そうね、ここの所寝起きは何時も身を焦がすような……えっと、感じがしていたのだけど、今そんな感じはしないわ」
「…妊娠したのか?」
まさかと思いながらも、そう問い掛けると、黒蓮は驚きながら、恥ずかしそうに顔を赤らめてぷいっとそっぽを向いてしまった。
「にんしっ!?いえ、幾ら発情期だからって!……一晩で異種族との子供を身篭ったりはしないはずよ……」
そう言う黒蓮の顔は、益々赤く染めながらも否定するが、その言葉尻は萎んでいてあまり自身は無さそうだった。
「後で確認用の道具を生成するからそれで、二人とも確認しよう。」
「そ、そうね……っちょ」
話は終わり…ということで、そっと腕の中から逃れようとしてた黒蓮の腰に手を回して抱き寄せて、自分の体の上に乗せる。黒蓮は動揺しているけど、抵抗すること無く自分の腕の中に収まる。互いの素肌がピッタリと密着して、金華とは違う出るところが出た大きく出た女性特有の豊満で柔らかな感触が伝わってくる。
金華と抱き合うと、互いの体が隙間なくピッタリくっつき高い密着感があったけど、黒蓮の場合は乳のぶんでどうしても隙間が出来る、そのかわり大きな柔らかさを堪能出来る。どちらの方も甲乙つけがい。
「ちょっと!?」
「黒蓮、お前も……もう俺の女だから」
「き、金華は?」
「もちろん金華もだ。そもそも、金華から黒蓮に手を出して良いって言ってきたんだ。まぁそれでも…仕方がないのはわかるけど、その日のうちは早すぎるって文句を言われたけど……」
「き、金華?」
「それとも…….あ〜黒蓮は俺とそう言うの関係になるのは嫌か?」
「そ、そんなの……い、いや「まぁ嫌でも、好きになって貰うけど。」何、ムぐぅ!?」
ーーープハァ♡
黒蓮の頬を掴んで言葉を遮るように、キスで口を塞いだ。黒蓮は驚き戸惑っている感じで…幸せに思ったり喜んだりはしていなさそうに見える。
わかっていたけど、思ったより大変そうだ。
「さいってい♡」
「最低でも良い。もう決めたから」
発した言葉とは裏腹に黒蓮の声は甘さを纏っていた。正直今でも両方に手を出したのは…自分でも人としてどうかとは思う。けど、二人が別の男の物になる方が…もっと嫌だ。
ふやけた目で、上気した顔で、それでも頑張って自分のことを睨みつける黒蓮に覆い被さって……




