王国騎士団、そして出立
スランプ中・・・・
王国騎士団、そして出立
亜人を殲滅して家が壊れたりなどの物的損害はあったものの、死者は一人も出なかった。
「エルミラよくやってくれた。お前のおかげでもんな無事ですんだ」
「いえ。お父様がいなければこう上手くはいきませんでした」
みんなでお祭り騒ぎをしているとふと誰かが疑問を口にした。
「でもよ。なんでこんなところにあんなに亜人がでてきたんだ?」
「そういえば・・・・」
「ここら辺の亜人なんて数えるほどしかいないだろうに」
皆が口々に自分の疑問を口にし始めた。そのとき甲冑のこすれる音がたくさん聞こえてきた。
「なんだ?」
「いったいこれは・・・・」
その疑問はすぐに解消された。森の中から駆け足で現れたのは
「王立騎士団・・・!?」
皆が驚いていると中から団長らしき人物が現れた。
「我々の不手際でとんだ迷惑をかけてしまった。本当に申し訳ない」
そういって深々と頭を下げた。
「いや、皆このとおり生きているんだ。あなたが気に病むことではありませんよ」
そう村長は言った。
「申し訳ない。しかし、亜人の群れはもっといた筈ですし、この死体・・・一体そのような殺し方を?」
「ああ。それか?それは私の娘がやった」
そうエルミラの父が言うと、その顔を見て団長は驚きの声を上げた。
「あなたは先代の宮廷魔術師長!!!!」
「え!?」
思わずエルミラは驚いた。
「なに。片目の視力が低下してほとんど複雑な魔方陣描けなくなった私にその名は相応しくない」
一呼吸おいて話を続けた。
「そこで願いがある。この娘を宮廷魔術師に推薦していただけないか?」
「そんなことは私ではなく先代のあなたが推薦したほうがよろしいのでは?」
「いや騎士団長じきじきの推薦のほうがいい。私からの推薦では何かと角が立つからな」
「分かりました」
そこに恐る恐るエルミラが
「あの?私の意志は?」
「なに。修行だと思えばいい。お前の実力は他の魔術師を凌駕すると私が保証する」
「えっと。どうしても?」
「ああ。あきらめていって来い」
「がんばってね。エルミラちゃん」
そう村のみんなに見送られエルミラは騎士団の面々とともに一路王都へと旅立った。




