日常と非日常
やっちゃった
日常と非日常
この世に生をうけて早六年私の体は魔力量が非常に高かった(前世よりも1割り増しほど)両親は私に魔術の教育を施してくれた。私の知っている魔術は詠唱式の魔術なのだが、この世界の魔術はそのほかに魔方陣をかいて発動する魔術印式魔術が栄えている。詠唱式よりすばやく発動できる反面効果を上げるためには魔方陣をより複雑に入り組んだものにしないといけないという面もある。私はその両方を合わせた混合型の魔術の開発に今は全力を注いでいた。日常に変化はなく家族はとても仲がいい。こんな日がずっと続けばいいと思っていた。
しかし、時は流れて私が十三の時のことだった。突如亜人の群れが現れたのだ。亜人一匹で大人十人分の強さを発揮するといわれているのにそれが人口300人ほどのこの村に120匹も押し寄せてきたのだ。
「エル!!逃げなさい!!」
「ここは父さんたち大人が何とかする!!」
「エルミラちゃん逃げるんだ!!」
母様が、父様が、村の人が私に向かって叫んでいる。でも私は動けない。
「何してるんだ早く!!!」
村が壊されていくたった十三年・・・でもとても暖かな年月を私に与えてくれた村が、八百屋のおじさんが自慢してた看板が、隣の家のお姉さんが結婚した時に持っていくといってた宝物の箱が納めてあった小屋が・・・みんなの大切が壊されていく。許せない・・・許さない!!!
「絶対に許さない。我が魔導の前に果てるがいい」
膨大な魔力の奔流が目に見えるほどの濃度で起こる
「エル!!何をするつもりだ!!!」
「開け。悠久の門よ。空に響く祝福の鐘がお前の目覚めを知らしめる」
呪文を唱えるとともに魔力の奔流が次第に魔方陣を形成していく
「なんだ・・この魔術は!!」
皆の驚く声を無視して私は詠唱を続ける。
「響け、響け煌めく鐘よ。世の果てまで知らしめよ。今仮初の王が門をくぐった。理を紡ぐは王なり」
芸術にまで昇華された幾何学模様を刻まれた魔方陣が完成した。
「なんと美しい・・・」
「幻影の王の凱旋」
魔方陣をくぐって濃密な魔力で形成された騎士が現れた。
「行け。我が最強の守護者よ」
まあ気長に見守ってください




