禁忌の術式
遅くなったけど別に長いのを書いていたわけではないです。すいません
禁忌の術式
ただただ私たちは目の前の出来事に呆然とするばかりだった。目の前で行われた現象は間違いなく生命の魔力への転換、かつて私がオドラであったころ編み出そうとしたが暴走した時にあまりにも危険なために理論構築だけであきらめたものと酷似していた。あの術式なら人間の寿命10年分で大国を一つ大きなくぼ地に変える魔力になる予定だった。しかし目の前のこの術式はどうだろう、人一人、いやこれまでの人々も含めれば百人はくだらないであろうほどの魔力を生成したはずなのにその魔力はどこにいったのだろうか?そんなことを考えていると誰かが部屋の奥のほうを指さして
「おい!なんか壁に模様みたいなものがあるぞ!!」
その声に皆が部屋の奥に目を凝らした。
「なんだ?」
「なんんだか気味が悪いな・・・・」
などと口々に口走った。そんな中私はこの模様はおそらくあれが今まで生成された魔力を使用するための陣だとあたりをつけた。そうでもなければ説明がつかなかった。それほどこの陣にはなにかあると感じていた。何か人では触れてはいけないようなその存在自体が禁忌であるかのような・・・・
「おい、大丈夫か?」
少し考えに没頭しすぎてしまったようだ。魔術師長が声をかけてきた。それに
「大丈夫です」
とかえすと私はもう一度部屋の奥に描かれている陣に目を向けた。突然陣が鈍い赤色に発光したのはその時のことだった。




