第7章 04
今日の生徒会活動が予想外に早く終わったので、図書館へ行った。この学校の蔵書は驚くほど豊富で、首都の図書館にも匹敵する、いや、もしかしたら噂を凌駕するかもしれないと聞いていた。せっかく学校に来たのだから、この機会にぜひ訪れてみたかった。
ふんふんふん。
これだけたくさんの本があるのだから、きっとジャンルも豊富に揃っているはず!
そう思いながら、私はワクワクしながら読みたい本を探し始めた。口元は自然と緩み、まるで空を飛べるかのように軽やかな足取りで歩き出した。
周りを見渡すと、図書館はほとんど誰もいない。おそらく私の存在に気づいた人は誰もいないだろう。
1階をしばらく見て回ったが、雑誌と挿絵入りの本しか見当たらなかったので、上の階へ行くことにした。
……まあ、それほど驚くことでもないか。小説が1階にあるのはちょっと変だけど。
そんなもっともな考えを抱きながら、私は階段を上り、2階へと向かった。
2階には確かに豊富な種類の本が揃っていた。本のラベルを見て、もうすぐ目的の本にたどり着けると思った。
私の恋愛小説はどこにあるの?
歩き続け、奥に近づくと、ようやく文学コーナーが見えた。
ワクワクしながら立ち止まり、棚の本をざっと見渡した。
……何もない!まったく何も!
ざっと探してみたが、探していた恋愛小説はどこにも見当たらない。冒険小説や歴史小説、あるいは他国の歴史物語が数冊あるだけだった。
子供の頃、ほとんど全部読んでしまった本ばかりだ!
……国内最大の図書館に恋愛小説がないなんて。
これはあまりにも理不尽だ!
ショックを受け、もうなくなってしまったなんて信じたくなかった。わずかな希望にすがりつき、他の場所を探すことにした。
私はさらに奥へと進み、芸術関連のコーナーの看板を見つけました。
…もしかして3階にあるのかな?
この図書館は3階建てで、4階が最上階。どの階もとても広々としています。
私は急いで3階へ上がって、自分の目で確かめることにしました。
…
3階をぐるっと一周してみると、そこには…
恋愛小説が全くありませんでした!
周りを見渡すと、研究者たちの論文や大学院生の研究成果、その他のアーカイブ資料ばかりで、中には閲覧許可が必要なものもありました。つまり、貴重な資料が保管されているフロアだったのです。
一体どういうことなの!
真実を知って、私はひどくショックを受け、しばらく呆然と立ち尽くしました。
「エヴァンさん、何の本を探しているの?」
突然、後ろから聞き覚えのある声が聞こえました。
「デビー先輩!」
聖母のような先輩が、相変わらず母性的な微笑みを浮かべ、聖なる光を放っているのを見て、こんな邪悪な考えを抱いてしまった自分に、ひどく罪悪感を覚えた。
うっ!
「エヴァンさん~?」
「えっと……小説を探していて……」
彼女の聖なる光の下で、まるで何か悪いことをしたかのようにどもりながら、恋愛小説を探しているとはどうしても言えなかった。
「ああ~そうか~どうぞ~ついてきてください~ご案内します~こう見えても~私は図書委員なんだよ~」
え?聖母先輩が図書館委員なの?
確か、各学年で図書館委員を選出して、毎週決まった時間に図書館でボランティアをするんだっけ?1年生は、新入生歓迎会が終わった後から、学年ごとの委員選出の投票を始めるんだよね。
…図書館委員…いいな。
急に興味が湧いてきた。
でも、恋愛小説がない…
「…じゃあ、先輩、ちょっとお手数をおかけしますね。」
気が変わるのも恥ずかしかったので、聖母先輩に案内してもらうことにした。
聖母先輩は、さっき私が立ち寄ったばかりの2階の言語文学コーナーへ連れて行ってくれた。
つまり、本当にこの面だけなんですね?
「ありがとうございます、先輩。」
聖母先輩がまだ部屋を出ていなかったので、もう一度辺りを見回すふりをしたが、やはり何も見つからなかった。
「エヴァンさん~?読みたい本はないの~?」
「えっと…。」私は探し続けるふりをした。
聖マリア先輩はとても親切で、私を助けようとしてくれた。私は本当に恥ずかしかった。
どうしたらいいの!何でもいいから本を掴んで!見つけたってことでいいのよ!
私は適当に本を掴んで、「あ、見つけました!先輩、ありがとうございます!」と言った。
「あら、よかったわ~あらまあ~エヴァンがこんなことを気にするなんて思わなかったわ~まあ~エヴァンには殿下が婚約者ですからね~心配するのも無理はないわね~ふふ~」
え?この聖母先輩って一体何を言ってるの?
混乱しながら、適当に掴んだ本を見てみた――
《房事に関する逸話集》
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こんな本があるなんて!?年齢制限があるべきじゃないの!?
私は呆然と立ち尽くし、顔を真っ赤にしていた。
「あぁ~あぁ~可愛い~」
いや、違う!
慌てて言い直そうと、「せ、先輩…私は…」
「ふふ~恥ずかしがらないで~あの本は男女間の恋愛の浅いことしか書いてないよ~しかも男の視点に偏ってる~3歳児でもわかるくらいだよ~」
「…えっ?」
「エヴァンさんが知りたいなら、もっとためになる本を探してあげようか」
先輩が急に真剣な表情になり、私は思わず頷いてしまった。
…えっ?
歩きながら、私はただ恋愛小説を読みたいだけだと手短に説明した。先輩は笑顔を絶やさず、私を3階、そしてさらに奥の書庫へと案内してくれた。用途不明の部屋がいくつかあり、彼女はそのうちの一つに私を連れてきた。
…私の言いたいこと、分かりますよね?聖母先輩?
私は戸惑いながらも彼女の後について中に入った。
中に入ると、そこは図書館のようだった。何列もの本棚と、テーブルと椅子が置かれた小さなスペースがあった。
「どうぞ、エヴァンさん!淑女同好会へようこそ!」
淑女同好会!
「ふふ、こちらへ。」
「…ようこそ。」
見慣れない先輩たちが何人か静かに席に着き、私に挨拶をしてから、また読書に戻った。
先輩の一人が読んでいた本のタイトルは「騎士団長との秘密の一夜」だった。
一瞬、呆然とした。
……これは!
自分の目を疑った。もし私の勘違いでなければ、これは前世でロマンス小説と呼ばれていたものだった!
「前の校長はこういう通俗小説を嫌っていて、完全に禁止していたんだ。なんて浅はかな人!幸い、今の代理校長はそこまで理不尽ではない。これらの本は下の階に置くことができる。」
聖母先輩は、突然真剣な表情になった。
「男性は読むべき情報を持っているのに、女性は持っていない。不公平だと思わないか?」
「私たち女性は、身を守るためにもっと知識を持つべきです。」
「ええ、私たち女性にも知る権利があります。」
ただ恋愛小説を読みたかっただけなのに、急に真剣になってしまった……。でも、先輩の言うことは間違っていない。この世界では、確かに男性優位で、女性は相対的に弱い立場にある。
「意見が一致してよかったわ、エヴァンさん。あなたには大きな期待を寄せているわ。」
聖母先輩、まばゆいばかりの聖母のような笑顔を浮かべた。
うっ!光が眩しくて、思わず目を覆った。
「ふふ、ここの本はどれでも見ていいけど、持ち帰ることはできないわよ。エヴァンさん、ぜひ部活に入ってみない?」
「はい!」
もちろん、喜んで入部します!
先輩に入部したいと伝えた後、私は本棚を見て回った。少女小説、ロマンス小説、BL小説、そして専門書もあった。
よく見てみると、いくつかの小説は聖母先輩の著作だった。
聖母先輩の笑顔を見つめながら、私は深い畏敬の念を抱き、深く頭を下げた。彼女は実に偉大ですね。




