第6章 01
試験問題をじっと見つめ、必死に書き込み、ページを次々とめくり、まるで大学入試の準備でもするかのように、入試が迫っているという切迫感から、ひたすら練習に励んだ。
我が国の学校入試は、前世に比べて平均点が全体的に低く、貴族の子弟にとっては入学が容易になったとはいえ、不合格でも何らかの手段で合格した者についての噂が必ず流れるのは避けられなかった。つまり、勉強しなければ確実に不合格となり、それは権利だけでなく、評判にも傷をつける可能性があったのだ。
試験は基本的にすべて筆記試験で、内容を暗記していれば必ず点数が取れる。計算問題はなく、時折、時事問題に関する応用問題が出題されるが、これは各自の能力に頼るしかない。たとえ答えが分からなくても、不合格になるほど減点されることはなく、その部分は全体の20%程度に過ぎない。おそらく、上位数名に入るための鍵はそこにあるのだろう。
アンナの評価では、私は間違いなく合格だ。実際、あとは暗記を続けるだけなのだが、殿下の婚約者という立場上…できる限り上位に入りたい。だからこそ、こんなに一生懸命勉強しているのだ。もしかしたら、前世の大学入試の時よりも努力しているかもしれない。
…ペンを置いて、少し休憩した。
もちろん、ここまで頑張らなくても、平均点以上で済ませるという選択肢もある。もしあの時、母の言葉に惑わされていなかったら、きっとこんなに努力もせず、裕福な令嬢として平凡な生活を続けていただろう。
あの時、リリスが本気で何か行動を起こしたら、必ず対抗策を見つけると心に決めていた。
だからこそ、自分の名誉に関わるこの競争に勝たなければならない。貴族社会では、名誉は極めて重要なのだ。
目を閉じ、疲れた目を両手で優しくマッサージした。
私の手は、以前のような小さくて子供っぽい手ではなくなってしまった。ここ数年でずいぶん大きくなり、まるでゲームのゲームの画面のようだった。鏡を見るたびに、自分が徐々にその段階に近づいているのを感じ、様々な感情が入り混じる。
でも!原作のレティシアと比べれば、毎日欠かさずトレーニングしている私は、もっと健康的でスリムなはずなのに!
鏡の前に立ち、自分の姿を見つめた。原作のレティシアとは違うと、改めて自分に言い聞かせ、安心しようとした。
……
「……この世界の人間は、本当に成長が早いんだな。」
私は再びため息をついた。目の前に映る姿は、前世の無邪気な高校一年生の頃の私にそっくりだった。まさに花開こうとしている少女の、純粋な魅力に満ち溢れている。あまりにも自然で、不気味なほどだった。
…ゲームをしている間は、全く気づかなかった。
鏡を見て、苦笑いを浮かべた。苦笑いを浮かべても、目の前の美しい少女の美しさは損なわれていなかった。
しかし、この世界では16歳か17歳はほぼ成人であり、貴族たちは既に社交界で名を馳せている。成熟のスピードは、前世とは比べ物にならないほど速い。
最近社交界に足を踏み入れた兄のことを思い出した。疲れ果てて帰宅し、ソファに倒れ込んで動けなくなる兄の姿を見ると、社交界の舞踏会に出席することがどれほど疲れることか、想像するしかなかった。その光景を見るたびに、背筋が凍りついた。
しかし、兄の境遇を考えれば――母譲りの美貌、エヴァン家の次期後継者という高貴な身分、そして妹が王族と婚約したことで王室との繋がりも築けていること――確かに彼は誰もが知りたがる人物だった。
社交界デビュー以来、兄には女性たちから縁談の申し出が殺到している。母は毎日、兄のために熱心に縁談の手配を手伝っているが、兄は時期尚早なのかどうかは別として、両親の落胆をよそに、すべての縁談を断っている。
まだ遠い未来のことを考えていると、突然ドアをノックする音が聞こえ、アンナの声が聞こえた。
「お嬢様、時間になりました。」
私は振り返り、「時が経つのは早いものですね…ありがとうございます、アンナ。」と答えた。
今日は、皇后様とお茶をいただく日だ。皇后様からは時折、お招きをいただく。
いつものようにアンナがやって来て、宮殿に行くためのドレスに着替えるのを手伝ってくれた。洋服は洋装からもっと少女らしいものに変わったけれど、やはり母の手によるもので、デザインは相変わらず可愛らしく、リボンも健在だ。
……学園に入ったら、自分の好きな服に着替えなくちゃ。
そう心の中で誓い、母にどう話そうかと考えを巡らせた。
前回の婚約騒動以来、アンナは誰とも婚約も結婚もしていない。マナの話によると、あの騎士はその後もアンナと頻繁に会っていたらしい。殿下のご協力で調査を進めた結果、彼の潔白と信頼性は確認できた。しかし、なぜ二人の消息は依然として不明のままだ。私を含め、皆が様々な憶測を巡らせているが、今さら口出しするのは適切ではない。
アンナは私の髪を整えながら、かすかに微笑んで言った。「……はい、お嬢様。」
私は振り返って、彼女に微笑みかけた。以前と比べて、会話は相変わらず少なかったものの、私たちはある種の暗黙の了解と相互の信頼関係を築いていた。




