第11話 昼崎さんとデート④
続きます
夕方を過ぎ、辺りは暗くなってきた。
そろそろパレードの時間だ。
パレードは昼崎さんもとても楽しみにしていた。
『見て凛太郎。 来たわよ! 来たわよ!』
「本当だ、綺麗だね」
『可愛いわぁ! 』
昼崎さんの方が可愛いよ。
正直パレードの内容はあまり頭に入ってこなかった。だって隣にこんなにキラキラした昼崎さんがいるんだもん。
『終わっちゃったわね......パレード』
「また来ればいいじゃないか」
『また一緒に行ってくれる?』
「もちろん行くさ」
『本当に?』
「本当に」
昼崎さんは笑顔でまた行こうねと言った。
昼崎さんと一緒に来れて良かった。
また一緒に行きたい。心からそう思えた。
『ちょっとお手洗いに行ってくるわね』
「うん、ここで待ってるよ」
昼崎さんがなかなか帰ってこない。
女の子のトイレってこんなに長いのかな?
いや、もし変なことに巻き込まれていたら嫌だな。
そう思ったら駆け出していた。
ーーー君、可愛いね、ひとり?
ーーー俺たちと遊んで行かない?
ーーー良かったらホテルとか行っちゃう?
ーーやめてください。行きません!
ーーーそんなこと言わないでさぁ、遊ぼうよ
昼崎さんを助けたい。
体が勝手に動いていた。
僕は男たちにタックルして、昼崎さんの手を掴んでこう言った。
「昼崎さん、走るよ」
『うん!』
ーーーチッ、彼氏持ちかよ
ーーーつまんねーな
ーーーてか男の方キモくね?
「昼崎さん、ごめんね? 酷い目に遭わせちゃって」
僕が付いていながら情けない。
昼崎さんに最高の思い出を作って欲しかったのにこのままじゃ最悪の思い出になってしまう。
『凛太郎、ありがと! かっこよかったわよ!』
「ほんと?」
『本当よ、凛太郎が来てくれなかったら私、どうなっていたことか......』
『凛太郎はヒーローみたいだったよ?』
昼崎さんは僕をヒーローのようだと言ってくれた。
でも......僕はもう昼崎さんがあんな目に遭う所なんて見たくない。
「これからはもう昼崎さんをあんな目に遭わせたくない。昼崎さんを一番近くで守りたい」
「僕と、付き合ってくれませんか?」
普段なら緊張するはずなのに今回はすっとその言葉が出てきた。
僕の心からの気持ちだ。
昼崎さんと出会ってから一緒にいるうちに、この気持ちは大きくなった。
ずっと一緒に居たい。
『はい、よろこんで』
昼崎さんは顔を真っ赤にしてそう言った。
「本当に? 僕なんかでいいの?」
『凛太郎がいいのよ。 さっきまでの自信はどこに行ったのかしら?』
『さっきも言ったでしょ。凛太郎は私のヒーローなの。これからも私のそばで守ってよね』
「うん、これから先ずっと昼崎さんを守り続けるよ」
『杏奈でいいわよ。凛太郎の彼女だしね!』
「あ、杏奈、これからよろしくね」
『こちらこそよろしく! 凛太郎!』
こうして僕は助手から恋人になった。
杏奈をずっとそばで守る。
ずっと一緒に居よう。
そう決意して僕らは歩き出した。
本編完結です!!
番外編もあるのでお楽しみに!
番外編1話は昼崎さん視点の予定です
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