第10話 昼崎さんとデート③
続きます
チュロスを食べた僕らは次にメリーゴーランドやコーヒーカップがある、子ども向けスペースに来た。
『あれに乗りましょ!』
昼崎さんも安心したのかノリノリでどんどん乗り物に乗ろうとしている。
そんな昼崎さんも可愛い。
その後僕らはたくさんの子ども向けアトラクションに翻弄された。
想像以上だった。
子供向け乗り物も、これだけ乗るとこんなに疲れるとは......。
子連れの親の気持ちが少しわかった気がする。
いずれ僕に子どもが出来たら連れてくることになるのかなぁ?
い、いや? 別に、昼崎さんと言っているわけではないよ?
またセルフ失言してしまった......
「そろそろお昼ご飯だね」
『そうね、どこかお店があるのかしら?』
「既に予約済みだよ。もうすぐ時間だからお店に行こうか」
『予約までしてあるなんてやるじゃない』
実はレストラン選びに昨日1時間悩んだことは内緒にしておこう。
今回僕が選んだのはビュッフェ形式のレストランだ。この遊園地内でも人気のお店なのだが、なんとか予約することが出来た。
「着いたよ」
『わぁ! すごいわね! 凛太郎!』
顔をぱぁっと明るくして僕に笑顔でそう言った。
今日このレストランにしてよかった。
それぞれが好きなものをとってきて席に着いた。
「『いただきます』」
やば、めっちゃ美味しい、ここの料理。
昼崎さんも気に入ってくれたかな?
『美味しいわ! ねぇ、凛太郎? そのパスタなんていう料理? 』
「これは確か、ドライトマトのパスタって書いてあったよ」
『そんなのもあったのね、気づかなかったわ......』
「1口いる? 」
よく考えたらもう一度取りに行けばいいだけなのだが、昼崎さんの欲しそうな顔を見ていたらついそんなことを言っていた。
昼崎さん恐るべし。
『くれるの? 欲しいわ! あ~ん』
本日2度目のあ~ん。
1回目はチュロスだったが、今度はフォークだ。
ハードルが高い。これは至難の業だぞ凛太郎。
「は、はい、あ~ん」
昼崎さんはとても満足そうにもぐもぐしている。
いかん、フォークを見ると昼崎さんが使ったフォーク......などと煩悩が......
『凛太郎? どうしたの? 食べないの?』
「た、食べるよ! もちろん!」
雑念を振り払い、僕はフォークを口に運んだ。
5割増しくらいに美味しく感じた。
それから僕らは夕方まで色々な乗り物に乗り、時には休憩をし、楽しい時間を過ごした。
次回で本編完結します。
本編完結後は番外編2話を予定しています。




