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「そうですよね」
岡本さんの言葉に納得して頷く。
既に私達の知ってる世界では無い、自分達が物語に係わってるし、1冊の物語には全部の事実背景が書かれてたらそれはそれで別の種類の書物だ。
TVドラマだってそうだ
要点はシッカリ描かれてるけど端折る所は省いてるもの
ドラマと関わりが無い事は描かれない、じゃないと全12話とかじゃ終わらないか…。
だからスピンオフなんてのも存在するんだ
「僕達なんて全てが知らない事だらけの状態ですから」
「そうねぇ、知らなくても良い事も有るけど私達の姿を元に戻すには継母の性格と白雪姫の話は必要ね」
イルーナ君とサーシャちゃんが頷いてる
そうだ、自分達が物語だと知ってる皆の方が混乱してるよね…全く情けない…。
「俺は早く解決してさっさとコイを城に連れて帰りたいんだ」
「お前、まだコイを連れて帰るつもりなのかよ!せっかくコイも薪割り上手くなって来たのに」
「ナナセ…そこじゃないと思う」
シークか呆れてると岡本さんが話を元に戻す様に言った
「姫、継母は昔は優しかったんですよね?」
「そうね、でもどうせまた同じ様になると思ってたから話し掛けられても心は開かなかったわ」
白雪姫の話によると継母は白雪姫と出来る限り仲良くなろうとしてたらしい。
だけど、王との関係を聞いて段々態度が変わって冷たくなってって…前の王妃の様になった
それで周りに白雪姫が憎いと言うようになり危機感と不信に思った岡本さんは2人で逃げた
「ねぇ、前に継母の魔法の事聞いたわよね?」
「え?あ…うん」
まさか白雪姫から話し掛けるなんて思ってなくてちょっと身を構えてしまった
「魔法と言うか黒魔術みたいな呪文で鏡と話したりしてる部屋を一度だけ見た事が有るわ」
「部屋?」
「正室じゃなくて塔の上の暗くて淋しい場所…私も一度しか着いて行った事無いから忘れてたけど…中には入れなくて大きな鏡だけを良く覚えてる…鏡に話し掛けて不気味な姿だったわ」
そこか…そこが例の『鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?』って有名な台詞を言ってた場所か…。
「本当の流れだとそこで白雪姫を殺そうと企んで毒リンゴを作ったりするんだけど…」
その毒リンゴを食べたのは私だし…それは継母が作ったのかどうかも…
「真相は定かでは無いな」
「ですよね」
私と岡本さんは今までの流れで継母が白雪姫を殺すまでする人物には思えなくて…悩む。
「俺がもっとこの世界を知ってればこの家に連れて来れたのかもな…そうすれば」
「海っ!私は貴方と一緒が良かったから間違ってないわ」
岡本さんの両手を包む様に握る白雪姫
あんな事綺麗な女の子にされたら私だったらイチコロだな




