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「違うんだ、それは俺も城の人間に兵士として雇われてた時に噂に聞いてたが、本当は…」
「あの男が殺したのよ」
感情なく言う白雪姫
「姫を溺愛する王に王妃は嫉妬して姫を虐待する様になった」
「じゃあ虐待って……どっちからも?」
私は白雪姫を見ながら言うと黙って頷いて
「実の両親から虐待されてたのよ、私。母親からは折檻、父親からは……性的虐待。あの男の行動がエスカレートすると母親の折檻も酷くなった」
「それで王は王妃が疎ましくなり……病気に見せ掛けて殺したらしい」
「そんな……」
ちょっと待ってよ……白雪姫の実の母親って詳しく知らないけどそんなドロドロな…折檻も殺そうとするのも全部継母だと…。
でもこんな話を運命の相手の前で話して…
そう思って白雪姫を見ると岡本さんにピッタリとくっついてて私は隣のカインを見るとこっちを向いててビックリした
「何よっ?」
「別に、お前を見てただけ」
「…っ…」
ちょっと!今ってかなりシリアスな話をしてる内容なのにカインの台詞は全くシリアスじゃなくロマンスだよ…
白雪姫を再度見ても不安そうに岡本さんを見上げてて…
これは両方とも運命の相手じゃない説が強まるわ
きっと岡本さんに話すのも躊躇ったと思うけど勇気を持って話したんだと思う…好きな人だからこそ知っていて欲しいって想いは強いし。
それに岡本さんもさっきの話から薄々気付いてたんだろうな…
「では、継母が白雪姫を狙ってるのも同じ理由なんでしょうか?」
「ドンだけ女の子好きなのよ、その王って人。それに邪魔者の王妃が居なくなって清々してるのに何でまた再婚すんのよ?」
イルーナ君が言うとサーシャちゃんがズバズバ意見を言う
「王の意志じゃなく、家臣の要望だったらしい。王が今、退位してるのは有名だろ?前王妃は凄く権力が強く隣国とも繋りが有ったし。政治的判断も賢かった。そんな王妃が亡くなって家臣達は城の危機を感じ後ろ楯の強い今の継母を後妻として王妃に迎えたんだ」
「ダメダメじゃん、その王…女好きなだけで…しかも若い子限定って最低」
「おい、コイ大丈夫か?」
「え?」
私の目の前に綺麗な美少年……ってカインが居て思わず身を引くと椅子から落ちそうになりシークに支えられる
「コイお姉さん!大丈夫?何やってんだよ、バカ」
「はぁ?コイが意識無さそうだったから心配したんじゃねーかよ」
「そこ!煩い!」
カインとシークの声をサーシャちゃんが一蹴りする
「ごめん……シーク大丈夫だよ、なんかあまりにも内容が知らな過ぎて……」
「既に俺達の世界とは違う話だからな。ただそれが描かれて無かった部分だと思えば頭の中の処理も上手くいくさ」




