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「まだ来てないのかよ、じゃあ俺の方が先に帰ってきたのか」
「来てない。てっきりお前が連れて来るかと思ったのに…毎日どこで油売ってるのか、ねぇ?コイお姉さん」
カインをお前呼ばわりしてももう気にしないけど『油を売る』なんてことわざを知ってるのね、本当滅茶苦茶だな…まぁ、もう何も驚かないけどさ。
「ねぇ」
一応シークに言葉を合わせるけどカインとは目線を合わせない私
でも本当になんだか変に動いてるよね、カインってば。
「うるせーな、姫の件は後は気持ちだけだし他にやることあんだよ」
「だから勝手にコイお姉さんを自分のにするな」
「するから良いんだよ」
………もう、これは青春ドラマじゃなくて昼ドラの気分だよ。
カインはあれから気持ちを隠す事なく私に伝えてくるから凄く困るし、今はシークが居るから良いけど2人っきりになるともっと困る……。
そして一番困るのは私の気持ちだ。
心のどこがで『駄目』って自分に言われてる様な気持ちになる
カインの姫になると言う事はこの世界に残ると言う事だから
もし、私がもう姫になる!って決めたら向こうには戻れない?
それとも後1回は強制的に戻るの?
もっと詳しく知りたいのに…その手懸りを知るのは同じガラクタ仲間の岡本さんだけ。
「岡本さん、早く来ないかなぁ…」
「コイお姉さん!」
「お前、今なんて言った?」
「え?何?」
自分の世界に入ってた私はシークの声にビックリして2人を交互に見るとシークは私の手を握っててカインは私の頭を引き寄せてる
近い近いっ!
その綺麗な顔は反則過ぎる!
「無意識に名前呼ぶなんて強敵過ぎる…」
「やっぱりアイツ気に食わない…それと俺と目を合わさないコイも」
「……………」
いえいえ!今、無茶苦茶合ってます!
しかも至近距離でっ!
「合わしたくないから仕方ないんじゃない?」
「あぁ?」
また2人が言い合いしそうになると家の方に馬が来た
「来たよ、2人とも!」
私の声に2人は後ろを向くと馬に乗った岡本さんと白雪姫が見えた。
白雪姫はローブを頭から被ってるけど岡本さんに抱き締められて乗ってるから本人だろう…しかもピッタリと寄り添って
うん…これが有るべき姿のメルヘン構図なんだろうなぁ
「遅くなった」
「何か有ったのか?」
「少し兵士の数が多くて遠回りをしてたんだ、姫」
そう言うと軽々と馬から降りて白雪姫に手を差し出す姿は様になってる
でも遠回りなんて白雪姫の臀部は大丈夫かな…とかなり真剣に心配してしまうよ




