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そんな姿を見て私は少しホッとした
良かった…白雪姫は普通の女の子だ
ちゃんと感情が有る10代の女の子。
ずっと笑顔だったけど作り物みたいだった笑顔
でもきっとこの人間らしさを引き出したのは岡本さんだ
「姫……」
「だから良いのよ?それに私も同じ意見だもの」
「同じ意見?」
岡本さんに抱き付いた白雪姫は何故か私を見つめてる
え?何?
また変な目で見ちゃってた?
「私も予言の姫じゃないと思うの、その王子様
だって何も感じ無かったもの、運命の王子様なら何か感じる筈でしょ?」
「…………」
「私は海と会った時に運命を感じたのよ…?」
岡本さんに正面から抱き付いて切なそうに言う白雪姫は本当に……恋をしてる様な子に見えた。
岡本さんが白雪姫の運命の相手なの?
だから岡本さんはこの世界に来たの?
じゃあ……カインの相手は?
「だそーだから帰るぞ、コイ」
「えぇ!?」
これから濃厚なラブシーンが始まりそうな雰囲気からカインは私を引っ張り出す様に家から出ようとする
「王子、君はそれで良いのか?」
岡本さんの声が部屋に響く
「良いも何もその女がお前の事を運命の相手だって言うんだからそれでいいんじゃねーの? ……俺もその方が都合良いし」
面倒くさそうに答えた終わりの言葉が気になる
俺もその方が都合良いって?
そうか!探すの終了して都合が良いって事か?!
「そうか、だが俺はそれでは困るんだ」
岡本さんのハッキリとした言葉に白雪姫は悲しそうな顔をして胸元に顔を寄せてる
さっきから白雪姫ばかりに目が言ってたけど岡本さんは白雪姫に抱き付かれても同じ様に抱き返して無い
姫の肩に両手を置いて落ち着かせる様にしてる
なんだろう……2人寄り添って夫婦みたいと思った時の違和感はこれか
岡本さんは白雪姫をとても大事にしてるけど、それは愛じゃない
白雪姫に恋をしてないんだ
「どうして……?どうして私じゃ駄目なの?!海のそんな所に惹かれたけど……どうして?」
「姫、落ち着いて?」
「皆私に触れたがるのよ?触りたくて愛の言葉を囁くの……私の事も事知りもしないのに姿を見た瞬間からよ?あの異常者だって夜な夜な私の体を……」
「姫っ!もう良いから……少し休みましょう。コイ、また来てくれるか?」
「あ……はい」
「君もだ」
「…………」
「カインっ!それじゃ失礼します!また必ず来ますから!」
岡本さんの声に返事もしないでカインは私を引っ張り家を出た




