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「………」
まさかの沈黙
また無視かと思ったけどその顔はなんか憂いを帯びてる…
そんな顔も……あぁ!もう!絵になるんだよ。
やっぱり美形はっ…得だよね
「あのさ、やっぱり嫌なの?」
「何が?」
近くの切株に座って見上げる
「いや…その…姫の噂とか…勿論噂だし本当とは限らないじゃない?」
「………」
「それにさ、もし本当でも予言の姫さえ見つければ……良いんでしょ?」
誰だって…とは敢えて言わないけど
最初から予言の姫を探すのも面倒くさがってたんだもんコイツ
どんなに悪い噂の姫でも探せれば任務と言うか役目が終わるんだからどんな性格でも容姿でもいいわけじゃん?
この私に何度も結婚しようなんて言ってるくらいだから
「まぁ…どんな奴でも城に連れて帰れればな」
『どんな奴でも』か…
それは王の女の姫でも私でもって事だよね
「じゃあ何で家を出たのよ?誰でもいいなら良い噂の姫じゃなくても怒らないでしょ?」
「別に怒ったわけじゃ…」
「あれはどー考えても怒ってたわよ!」
「コイの方が怒ってるじゃねーか」
うっ……つい噂の悪い白雪姫と自分を両天秤に掛けられた事に腹を立ててしまった
「人の揚げ足をとらないの!全く可愛くない」
「俺は格好いいから可愛くなくていい」
「はいはい…ねぇ、本当は予言の姫に期待してたんじゃないの?面倒とか言いながらもさ」
だからさっき苛ついたとか?
「別に期待してねーよ、本当にもし姫が王の女だったら面倒だと思ってるけどな。城の主が相手となると」
「それって相手が厄介ってだけ?」
「あぁ、面倒だろ?だからコイが予言の姫なら良いなぁって」
マジか…
本当に全てが面倒なのかよ…?
確かに姫が王の寵愛を受けてて王が相手だと戦争になっちゃうってパターン?
そもそも予言の姫なのに戦争までの大規模になるのかよ…ロミオとジュリエットとかじゃあるまいし。
「アンタさ…なんでそんなにどうでも良いの?予言の姫に期待してないし誰でもいいのに戦争規模になっても予言の姫を連れて帰らないといけないの?」
「そーだよ」
「………」
「俺が出来る王子らしい事なんてそれくらいだから」
「………」
「適当な奴を連れてっても見破られそうだし…」
「見破られる?…あぁ…予言だとか言った魔法使い的な人?」




