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でもそれは命を狙われて……じゃないか、本来なら狩人が逃がして偽の心臓を持って狩人は城に帰る
2人がいつまでも一緒に居るのはおかしい。
「………」
「良い噂があるわけねーじゃん!駆け落ちするくらいだからコイツの出る隙なんてねーんだろ?」
「おい、コイツって言うな!」
「駆け落ちなんてロマンチックな事だけなら良い噂よ、でも姫って城から出だ事無いって言われてるけど噂は多いみたいね」
「………」
サーシャちゃんの視線にカインが黙ってしまう
「とても美しい姫だって言うのは村の人達が知ってるレベル。でも城に近い森に住む住人からはそれだけじゃない」
「なんなんだよ?」
ナナセの声に釣られるように私もサーシャちゃんに頷くけど、カインはそっぽ向いたまま
「男を虜にする魔性の女」
魔性の女?
「なんだ?魔性って?魔女と違うのかよ?」
ナナセ…
「全く…説明会するのも面倒ね、良い?魔性の女ってのは計算で恋をする小悪魔女子と違って何もしなくても男を惹き付ける女よ」
「小悪魔女子?」
「サーシャちゃん続けて」
「おいっ!」
ナナセにイチイチ説明してたら話が進まないとサーシャちゃんも思ったのか私に頷く
「森には城で働いてる男が沢山居るわ。多分その妻達から良い噂を聞けなかった筈よ?城の兵士として働いてる男は姫の虜になって帰ってくるから」
「……そーだよ、中には城に行ったっきり戻って来ない旦那も居た。『姫に忠誠を誓う』って手紙が届いた人も。中には王に打首になった兵士も居るらしい」
「打首!?」
それってふしぎの国のアリスとかの話じゃないの?
赤の王女が『打首じゃ!』とか…
「金貨王子の話は嘘じゃないわ。私も森に居る女性に彼を取られたって聞いたもの。それに…姫は王の女って噂も」
「え?!王様の?」
「ええ」
「女って王様は実の父親じゃないの?」
母親は継母でその美しさに嫉妬して…だよね?
「そう。血が繋がって無いのは継母…コイお姉さんの世界もそう?」
サーシャちゃんの問いかけに頷く
「母親が継母って事は有名過ぎるけど、父親って影は薄いかも…あんまり印象にないなぁ」
白雪姫もシンデレラも後からやって来た継母に虐められるのよね
シンデレラはお父さんに凄く可愛がられてた感じだけど白雪姫は…そんなの描かれてなかったかも。
継母によって早々に命狙われて城から逃げてるし
第一、そこから物語りがはじまるようなもんだ。




