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「してるよ、お前に言われなくても」
「どーだかっ!どうせ姫探しが面倒になってコイツを城に連れてこうと考えてんだろ?」
「………」
ナナセの言葉にドキッとする
『なぁコイ、さっさと俺と結婚しよーぜ』
カインが森から帰ってくると必ず言う口癖はもう定番化してる
自意識過剰かも知れないが強引に馬に乗せられて城に連れてかれるかも…と考えた事はあるが
有るけど…別に私に好意が有るとかじゃなくて『面倒』だからで連れてかれるのは冗談じゃないっ!
そんなシュチュエーションは両想いの人達がやる事だ
「…だって別にコイが本物かも知れないだろ?」
「そうかも知れないけどっ…つーかやっぱり考えてんじゃねーかよ!」
ナナセがテーブルを叩く姿を見て何故か自分の父親を思い出す
『家の娘はやらん!』的な雰囲気を醸し出してるナナセ
まぁ、私のお父さんは嫁に行く事を願ってたけどね…。
でもさ、あれ?おかしくない?
私ってそんなにナナセに気に入られてたっけ?
結構カインと一緒で厄介者のイメージが最初の印象で強かったけど…。
「全くうるさいわね若い男は…はい、コイお姉さん…どうぞ」
台所からサーシャちゃんがお盆を持ってきて私とカインの前にスープとパンを置いてくれる。
うわぁ……良い匂いっ!
相変わらずサーシャちゃんの料理は食欲をそそる
若い男発言は少々引っ掛りがあるが
「いただきます!」
手を両手に合わせるとサーシャちゃんはお母さんの様に優しく頷いてくれる。
この料理に少々の疑問なんて吹っ飛ぶわ
「ねぇ、金貨」
「………」
「金貨王子ってば無言で食べてるけ食事の挨拶くらいしなさいよね…まぁ、金貨の教育係になりたく無いから良いけど…」
「お前その金貨ってやめろ」
「王子ってつけたじゃない。じゃあ貴方も皆の名前をちゃんと呼ぶことね。私含めて。そうしたら考えてあげても良いわ。『お前』とか『ソイツ』とか言われる相手に敬意は示せないわ。例え王子でもね」
う…なんて正論だ…。
「ったく…やっぱり俺の乳母そっくりな奴」
カインはサーシャちゃんの事が苦手みたいだったけどそう言う事もあるのか…
「やっぱり言われてるのね…って話戻るけど…ナナセ、金貨王子はちゃんと探してる思うわよ?姫の事」
「そうかぁ?そーは見えねーけど」
「ただ…あまり良い噂を聞かないんでしょ?」
「………」
サーシャちゃんは静に食べながらカインの事を見ないで言う
駆け落ち姫だから?




