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「……コイお姉さん?」
「何自分の名前叫んでるの?」
「いや……そのコイじゃなく……ううん何でもない」
思わず声に出して自分にツッコミを入れてしまった
2人が不思議そうな顔で私を見てまた前を向いて歩き出すその後ろを今度は静かについていく
あぶない……既に怪しい女なのに更に自分の肩書きを怪しくさせる所だった!
今まで男子と言うか異性とこんなにコミュニケーションを取った事が無いから皆の姿が小人とはいえ変な感じだわ
「コイお姉さん、ほら森とは違うでしょ?」
「うん……そうだね」
途中までは2人の後を大人しく歩いていたけど暫く……本当に暫く歩いて私はシークに手を引っ張れながら歩いていた
「大丈夫?」
「ごめんねぇ…こんな老兵に手を差し出してくれて」
「老兵って……」
いったいどれくらい歩いただろう?
まるで先が見えない砂漠を歩いてる気分。初めてこの世界に来た時より遥かに歩いた気がする
平成の世の便利な乗り物に慣れてしまった運動不足のOLには過酷な道のりだった
あぁ……ネットショッピングが懐かしい
携帯さえあれば布団の中からだってお買い物が出来る時代
2人共…子供の姿なのにちっとも疲れてないのは、やっぱり日々の仕事の賜物なのかな……?
それにこの世界には電車もバスも無いしね
「少し休む?」
サーシャちゃんが背中を擦ってくれる
マジで老人の気分だよ……
「大丈夫だよ、皆の買い物しよう」
正直休みたい!だけどここで休んでしまったらきっと私は今日中に家に辿り着けないだろう
あの森で野宿だ……
買い物は早めに済ませないと2人に迷惑がかかっちゃう
「じゃあ、パパっと買っちゃおう」
「サーシャ、皆の買い物リストを貸して?」
「良いけど…買い物はコイお姉さんのが先だからね?」
『あくまでも皆はついで』と唇を可愛く尖らせてシークに買い物リストの紙を渡すサーシャちゃん
「だから2人でゆっくり買い物して来いよ?」
「え?」
「俺が他の皆の買い物を済ませる。コイお姉さんも疲れてるから休みながらの方が良いだろ?」
「なるほど!その方が時間の短縮にもなるわね、コイお姉さん!ゆっくり洋服見ましょうね?」
「えっと……ありがとうシーク」
「ちゃんと休んで?サーシャの迫力に負けないでね」
嬉しそうに私の腕にしがみつくサーシャちゃんを見てからシークを見ると優しく笑ってくれる
シーク……爽やか過ぎるよ……それに行動がスマートっ!




