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「ごめんなさい……」
サーシャちゃんが背伸びして私の目元を拭ってくれる……情けない
『気を付けて下さいよ?シーク、2人を宜しくお願いします』
家を出る時にイルーナ君が声を掛ける
最初、街に行くのは私とサーシャちゃんだけかと思ったけどシークも一緒に行ってくれるらしい。
そうだよね、街にはまだお城からの衛兵も彷徨いてこの前みたいな事も有るから
いくらサーシャちゃんがしっかり者と言っても女の子には変わらない
だけど……
『コイお姉さんを宜しく、サーシャ』
『わかってるわ!イルーナ』
歩きながら出てくる時の2人の会話を思い出して溜息
「…………」
「どしたの?疲れた?」
「ううん、自分の情けなさに疲れたの」
「情けなさ?」
「あっ……いやいや、何でも!」
あまりにも普通にシークが話し掛けてきて思ってる事を答えてしまった
「どうかしたの?」
前を歩いてたサーシャちゃんが振り返る
「何でも無い。それより皆の買い物リストはチェックしたのか?」
「今してるわよ……全く…ちょっと街に行くって言うとこれだもん……今日のメインはコイお姉さんの物なのに!シーク荷物重くなりそうよ」
サーシャちゃんはバスケットから紙を出してにらめっこしてる
皆が私達に買って欲しい物を書いた紙
ニーチェは殆どがお菓子だったけど
「今はあまり気にしないで」
「シーク……」
横を歩くシークが私の背中を軽く押してサーシャちゃんに聞こえないくらいの声で言ってくれた
「不安なのは仕方ないしこっちの生活に慣れないのも当たり前だから…辛かったら何でも愚痴って良いから」
「…………」
「皆に言いにくかったら俺だけにでも良いし」
そう言ってシークは何もなかった様にサーシャちゃんに話し掛けた
シークって優しいんだなぁ……ちょっと軽そうだけど
皆そうだけど……否、誰か1人は除くけど優しさがさりげない
イルーナ君とは違った少し男らしい優しさ
なんか同級生の男子って感じ?
同級生かぁ……私が高校の時は図書室に籠ってたからなぁ。
男女の青春とやらは皆無だった
そもそも本の中の『王子様』に恋をしてた私には男子生徒とか眼中に無かったもんね
皆が18歳だと思うとなんか変な感じ
自分が高校生に戻って恋をしたらこんな感じなのかな……
「って別に恋してないわっ!」




