四十三
今回はAランクの依頼を受けることにした。大型モンスターがここから一週間ほど離れた砂漠付近で見つかったらしい。モンスターは蛇らしく普段は砂の中にいて獲物を見つけたら出てくるそうだ。本来は小型のモンスター、サンドスネークらしくそれの突然変異種と思われる。今回は遠いのでベオに乗って移動する。多分一日もしないで着くだろう。私たちはとりあえず三日分の食用などを用意した。今日にでも行くつもりだからだ。
私たちは国から出た後、前回ベオを呼んだ場所でベオを呼び出す。
「今度は何の用だ。我が主」
「ここから南に行ったところにある砂漠に用事があるんだけど今大丈夫?あと我が主っていうのはやめてね」
「わかった。では何と呼べばいい」
「普通にクオンでいいよ。さあ行こうか」
「承知した。クオン」
私たちはベオに乗って南にある砂漠に向かった。とりあえず戦ってみてAランクがどこまで強いか試してみたいし。一人で戦うからシルファは今回出番なし。
やっぱりドラゴンの背中ってすごいなぁ。普通は絶対に体験できないことだし。大体二時間くらい飛んでいたら目的の場所についた。結構広い砂漠だった。問題の突然変異種は地面の中にもぐっているので、私はわざと砂漠を歩いた。変異種は大きいらしいので多分振動とか来るからわかるはずだ。
十分ほど歩き続けた。まだ変異種は来ない。
「クオン、横に飛べ。サンドスネークがお前の真下にいる」
「本当?」
私はベオに言われた通り横に思いっきりとんだ。ちょうどそのとき地面からでかい蛇が現れた。これ10mは余裕にあるよね。これは普通の剣じゃあ難しそうだな。念のため神器を使う準備もしておく。蛇は私を獲物と確認したようでまた地面にもぐった。さっきは振動感じなかったからどうしようかな。ソナーと同じ原理で調べれるかな。ソナーは音で判断する。でも反響で相手の居場所を調べるから正確に相手の場所を判断できない。
「クオン真下に来ている」
「何でベオは来ること気づいているの?」
「音が聞こえるからな。そいつが地面を動いているときの音が」
私は横に飛んで出てきた蛇を斬った。が当然鱗が邪魔で斬れなかった。ついでに剣が今の出ぼろぼろになってしまった。私は神器を取り出した。剣がこれしかないし。
「じゃあ今度出てくるタイミング教えて。今度こそやっつける」
「承知した」
私は目をつむって感覚を研ぎ澄ませる。多分今度は出てすぐに地面に潜るだろうし。
「来た。あと2秒ほどで出る」
私はタイミングを合わせて飛ぶ。ギリギリ避けるくらいに飛んで剣を蛇の体に当てる。流石神器。切れ味変わらず。真っ二つとはいかなかったがかなりのダメージを与えたはずだ。蛇は地面に潜らなくなった。その代り体当たりや毒を飛ばすようになってきた。毒のほうは麻痺系でくらったらアウトだ。体当たりは体のでかさを生かしているので攻撃範囲が広い。私は体当たりするときに僅かに避けるようにし、剣を当てる。十分な速さなので何もしなくても斬れる。蛇は次第に切り傷を増やしていった。私は服とかに体当たりがかすったりしていたので擦り傷が多い。
対に決着がついた。蛇が体力尽きて倒れたのだ。私はとどめを刺し鱗などを回収しておく。これで武器とか作れないかな。
「よくやったぞ。魔法を使わんかったしの」
「お疲れ様です」
「結構疲れたよ。依頼も終わったことだし帰るよ。ベオよろしく」
「承知した。では飛ばしていくぞ」
早く宿に戻ってねたいなぁ。




