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三十九

 シルファの初依頼も終わって一日がたった。今日は召喚魔法をやるつもりだ。ナダレは昨日帰ってからずっと必要なものを探して今日の朝に戻ってきた。ついでに客も来てらしくそれの対応もやっていたらしい。ナダレが持ってきたのは魔法陣が描かれた布だった。多分召喚術式に関係するのだろう。あまり紋章術には触れていないので意味が分からない。これを使うことだけはわかる。シルファはこれなんだろうっていう顔をしていた。

「さっそく召喚術を行うが何か質問はあるか?」

「これの意味が分かりません。そもそも紋章術式すらあまりやっていないからどういう意味か教えて」

「話せば長くなりそうじゃが大丈夫なのか?」

「じゃあ遠慮する。あとやり方ってこれに魔力を込めるだけなの?」

「そうか。やり方はただ魔力を込めるだけでよいのだが、何が出るかは運次第じゃな。ワシがやっているのは召喚術でも簡単な奴で一時的に魔力を対価に使役するものじゃがクオンには別のものをやってもらう。これは契約したら永久的に使えるものじゃ。これを使えばわざわざ術式を書いて召喚する必要もなく魔力を込めて名を呼ぶと出てくる奴じゃ。たくさん召喚できるが普通の人では魔力が足りくてこれは使えん。まれに魔力の高いやつがおるがせいぜい一体が限度じゃろう。まあ主なら複数持つことも可能じゃがな。まあとりあえずやってみろ。流す魔力はどのくらいでもいいが少ないと何も起きないぞ」

とりあえず私はできるだけ多くの魔力を流し込んだ。私の魔力は底をつかないで十分くらい流すことにした。

 結構流したと思ったので魔力を流すことをやめた。ナダレが呆れていた。流しすぎたのか、それとも時間をかけすぎたのかな。とりあえず召喚陣のほうはすごいことになっていた。縫われている部分がすべてとても強く光っていた。多分あのまま流し続けていたらもっとやばいことになっていただろう。むしろ魔力が大きすぎて布のほうが耐え切れなくなってなくなっていたのかもしれない。とりあえずは何も起きていないので成功だと思う。そして急に煙が出てきた。ベタだなぁと思って煙が晴れるのを待つ。そこであらわれたのは白いドラゴンだった。白いドラゴンは鱗で覆われていなく、白い綺麗な毛で包まれていた。それでもこの世にある剣では神の祝福なしでは傷一つつけられないだろう。でもこの世界って龍もいるんだね。でもクロードが研究をしているって言ってたからこれを見られるのって結構やばい気がする。ナダレは運しだいって言ってたけど流した魔力の量も関係すると思う。一回目でドラゴンって普通はあり得ないからだ。さて、ドラゴンの名前なんてしようかな。竜殺しの名からベオウルフを略してベオでいいかな。

「じゃあ、君の名前はベオでいいかな?」

ドラゴンはうなづいた。白いドラゴンって神聖視されるているんだっけ。あともうちょっと小さくなれないかな。広い場所で念のためやったのはいいけどさすがに呼び出すときは場所を選ばないといけないし。ドラゴンって確か魔法を使える種だったと思うからできると思う。

「ベオ、小さくなれる?できれば私より少し小さいくらいでいいんだけど」

ベオはうなづいてくれた。そして小さくなった。すごいや。

「これからよろしくね。ベオ。今日はもう帰っていいよ」

ベオはうなづき一度啼いて光とともに消えた。ナダレは唖然としていた。規格外過ぎるぞこれはとかつぶやいていた。シルファはとてもびっくりしていた。そして感動していた。

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