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三十二

 予定通り三日でゴーレムのいる場所についた。この奥にいるらしいのだが出入り口が見当たらない。ふつうはあるはずなのに。なぜならその場所には草原しかなかった。困ったな、いっそここら辺を爆破して穴でもあけようかな。そうすれば嫌でも見つかるしゴーレムも死にはしないと思うけど楽に倒せそうだし。

「ねぇナダレ。ここらへん一気に爆破してもいいかな。」

「爆破は禁止じゃ。ちょっと待っておれ今地中を探しておる。それが終わってからじゃ」

多分地属性の精霊を呼び出して捜させているらしい。暫くは何もしなくていいらしい。


 五分ほどたった。すると地面から何かがナダレお前に出てきた。モグラみたいな生物だ。多分精霊なのだろう。ナダレに何かを伝えると精霊は消えた。

「見つけたそうじゃ。ちょっとついてこい。入り口と呼べるものはないそうじゃから魔法の用意もしておけ。別に強くなくともよいほんの1m程地面をえぐるくらいでよい。」

そういわれて少し移動した。移動ついでに魔力を練っておく。歩いて1分ほどで止まった。

「このあたりの地面の下に土でも岩でもない掘れないものがあったそうじゃ。多分金属の類でシェルターみたいなものじゃろう多分入口はもっと別のところにありそうじゃがここを壊したほうがよさそうじゃしな。」

そういわれて私は魔法を発動した。すると鉄みたいなものが現れた。本当に金属の類だった。私は神器のほうで鉄を斬った。中には空間ができており結構広い。降りてみると結構散らかっていた。多分ここで術者が研究でもしていたんだろう。暗かったので光の魔法で照らして奥に進んだ。そこで階段らしきものがあった。警戒しながら階段を下りると魔法陣があった。これでブラックゴーレムを呼び出したんだろう。

 でもなんでブラックゴーレムの討伐が出たのだろう。このあたりは見る限り人はあんまりこなそうだし、こんな地下に召喚陣があるから目撃もされないはずだ。だとしたらこの依頼自体が偽物ではないか。これ自体が冒険者を呼び寄せるための罠だとしたら?ならなんでこんな遠回りなことをするんだ。でもこの方法は足がつかめづらいのでいい方法かもしれない。急がば回れってことかな。ということはここにいては危ないのではないか。そう思っていると奥から人の声が聞こえた。

「ようこそ、わが研究室へ。君たちが依頼を受けてくれた人たちかな。女の子と子供だからどう見てもそうは見えないけど監視魔法で見ていた分では相当な実力者のようだね。歓迎するよ。おっと私の自己紹介がまだだったね。私はクロード。しがない研究者さ。君たちにここに来てもらったのは簡単だ。ただ試したくなってね。私の今までの研究成果を。」

男が姿を現した。クロードと名乗る男性は細身の長身だった。黒いローブを着て、分厚い本を持っていた。そしてクロードの後ろには一体のモンスターがいた。それはゴーレムではなかった。五メートルほどの大きさのトカゲみたいな生物だった。

「これはね私がずっと求めていたものなんだ。でもやっぱり難しいね。紹介しよう。実験番号42309-スカルディア-。生きる伝説とも言われたドラゴン、それを再現したキメラだ。今のところ最高傑作といってもいい出来だ。」

クロードはトカゲもどきのことを話した。トカゲかと思ったらドラゴンをまねていたからなのか。でも強そうには見えない。横にいるナダレもそんな風な顔をしていた。でかくてのろそうに見えるし。でも油断はしない。どんな相手だろうともそれが命取りになるからだ。

「さて紹介も終わったし実験を開始しよう。さようなら名もなき冒険者たち。私の研究の礎となるがいい。」

そういうとクロードは消えた。もしかしたら最初から映像みたいなものだったのかもしれない。そして私とナダレとスカルディアと名付けられたトカゲもどきとの戦闘が始まった。

誤字脱字のご報告ありがとうございます

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