二十六
依頼の条件はゴブリン討伐。このあたりで5体くらい確認されたらしい。ゴブリンは集落を森の中などに作って生活する魔物だ。魔物としては数は多いほうだ。今回はゴブリンの集落の発見、もしくはゴブリンの集落の壊滅。当然私たちは集落の壊滅をするつもりだ。この依頼は大勢の人が同時に受ける依頼だけど集落が発見されていないためまだDランク依頼になっていた。内容は集落の発見だけだった。ついでに私たちは壊滅させようかなと思ってこの依頼を受けた。とりあえずはゴブリンが発見されたところに行くことにした。早く実験したいから駆け足になってたけど。ゴブリンの姿はなかった。このあたりがゴブリンの見回りコースだと思うからしばらくすれば来るだろうけど早く済ませたいから私は風の魔法を使って空を飛んだ。コツさえ掴めるようになれば結構な距離を飛べるけど私はまだうまくできないから真上に飛ぶだけだ。森の方向を見る。集落を作ろとするならばそこしかないからだ。ちょっと離れたところに拓けたところがあった。そこに簡素な造りの家みたいなものが建っていた。多分あそこにゴブリンの集落があるのだろう。私はおりてそこに向かう。念のため魔法を使う準備と剣を構えておく。走っていたらその場所についた。草や木に紛れて様子を見る。間違いなくゴブリンの集落だった。とりあえず打ち合わせ通り私が使える中での最大魔法を使う。これでゴブリンの大半は消えるはずだ。
上級魔法・[エクスプロージョン]わかりやすく言うと大爆発。私は火の魔法との相性がいいらしく上級魔法まで詠唱を短くできるようになった。特定座標を中心に大爆発を起こさせる魔法。殲滅に関してはこれが一番いいだろう。私は用意していた魔力を集落の中心の近くにまで寄せる。そこからさらに魔力を圧縮させる。圧縮させるほど爆発の範囲が広がる。圧縮させ終わってかが本番だ。
「爆ぜろ」
圧縮した魔力を一気に解き放つ。魔力が一気に拡散する。その魔力を全て火に変える。これがエクスプロージョンの仕組みだ。とりあえず威力がとんでもないのし二次被害も大きいため防護決壊とか何やらを全てナダレに任せている。これで熱風とか森に火がついたりするのを最大限防ぐ。あとは残党狩りだ。ついでにこの剣で試してみたいことも確かめる。しばらくはここでナダレと簡単な稽古をやっておく。
しばらくするとゴブリンが集まってきた。といっても見回りに出ていた五体だ。ちょうど実験の成果を出したいから五対一の状況でやる。やることは簡単だ。剣に魔法をまとわせること。ゲームとかに出る炎の剣とかだ。それがどれだけ有効かを試してみることにした。まとわせることには成功したけど実戦はしていない。今回が初の実戦だ。まずは剣の切れ味を確認するため一体だけを相手する。ほかのゴブリンたちには拘束系の魔法をつかわせてもらった。暫くは動けないはずだ。この間に一体倒す。ゴブリンは味方が急に動かなくなって動揺していた。この隙にまずは袈裟懸けに斬る。やっぱり一発では倒せないようだ。そもそも真っ二つにもならない。私の力が弱いせいでもあるけど。でも結構なダメージを与えたはずだ。いったん距離をとって様子を見る。相手はやけになったのか持っていた棍棒を振り回してこっちに向かってきた。これはチャンスだ。攻撃が大降りになるからだ。相手は大きく振りかぶって棍棒を振り下ろした。私はそれをぎりぎりで避けて首めがけて思いっきり剣を振った。ゴブリンは首から血を出したまま倒れた。致命傷を与えたのだから死ぬのは当然だ。やっぱり弱点を狙わないと私では低級のモンスターでも一撃では倒せないか。暫くは筋トレでもしようかな。さて残りの四体をまとめて相手しますか。




