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二十七

 残り四体。ゴブリンは警戒していた。私は構わず一番右にいるやつを狙った。なんとなくだけど一番倒しやすそうだったから。実験のため私は剣に魔法を纏わせる。使う属性は一番使いやすい火属性の魔法だ。これなら殺傷率も高そうだし。ついでに風の魔法で速さを上げる。一撃で倒すつもりだからだ。ゴブリンたちはいちばん右の奴が狙われてると気づいたらしく集まろうとする。ただゴブリンはそこまで早くなかったから一撃与えることができた。威力は敵にはこっちのほうが上かな火傷を負ったらいし。火傷のせいで出血は止まっているらしい。これは使う相手を選んだほうがいいかな。もっと火力を上げてもいいかもしれないけど所詮は鉄で作られた剣だ多分火力をあげすぎたらもろくなるだろう。この面はもうちょっとちゃんとした剣を買うことにするか。効果が試されたから二体目のゴブリンを倒した。

 そうこうしているうち残りの三体が集まってしまった。このまま突撃してくれたらありがたいんだけどさっきので警戒されてしまっている。なんか落ちている石をと投げてくるし。結構痛いんだよね石って。避けにくいから私は風の魔法を防護壁みたいに使った。すべて飛ばされるので当たらなくなる。今度は剣に風の魔法を纏わせてみた。鎌鼬みたいな現象でも起きるかな。とりあえず纏わせる形は剣を中心に渦巻いているようにしている。これなら破壊力がありそうだし実験段階ではえぐりとるような形になっていたし多分当たったら酷いことになりそう。とりあえずまとまった三体をバラバラにさせる。あの中にプチプロージョン(小爆発)を起こす。爆発で一体倒しちゃったや。別れたうちの一体を攻撃する。どっちかっていえば左のほう怪我が少ないほうだ。もう一体は怪我がひどいほうだからもし殴られてもダメージが少ないはずだ。

 今度はゴブリンのほうから突っ込んできた。やられる前にやれってことかな。私は大降りになった攻撃を剣で受け止める。流石にパワー負けする。だけど横に流したから怪我はおっていない。けど風を纏っていたせいか相手の武器の半分近くがえぐれていた。木の棍棒だからかな多分使い物にはならなくなったかな。一発叩き込めば折れるだろうし。それも構わずゴブリンは殴ってきた。私は武器ごと相手を斬った。一発だった。急所に当たったのかゴブリンは動かなくなった。あまり死体は見ないほうがいいかも。なんか結構深いところまで斬れてたし。真っ二つな時とかは見慣れてるけどあんな風なのは少し気が引ける。風の魔法は剣に纏わすのにも利用できるっと。

 残り一体。私は油断していた。ゴブリンが渾身の力で思いっきり殴ってきたからだ。剣を構えてなかった私はもろに攻撃をくらってしまった。頭に当たってしまった。脳が揺れる。結構やばいほうのダメージだ。痛いのは嫌なのに。私は苛立ちからとある魔法を発動させた。

「夢を現へ、夢幻」

名前は今考えたけど上級魔法に当たるレベルの魔法だ。幻覚魔法なのだがあまり想像したくもないものだ。ちょっと前に試しに使ってみたら魔物が錯乱した後白目をむいて死んでしまったからだ。見せるものはこの世の地獄ともいえる光景。それを自分が味わっているようなものだ。創作魔法なのだがあまり使う気にもなれない魔法だ。最初は夢を見させる魔法と幻覚を見せる魔法の応用なのだが実戦向きに進めていったうちにちょっと危なすぎる魔法になってしまった。威力を最低限にしてナダレに使ってみてももう二度と使うなとか言ってたし。一度くらったら二度とくらいたくない魔法になってしまった。私はこれを威力最大限にしてゴブリンに使ったのだ。むろんゴブリンは死んだ。絶望にゆがんだ顔で自分でのどをかき切って。やっぱこの魔法後味が悪すぎる。一刻も早く忘れよう。遠くでナダレが大きなため息をついていたけど気にしない方向にしよう。もう使う気もないし。

 これで今回の依頼が終わった。報告したら受付の人にとてつもなく驚かれたが説教もされた。本来のランクを考えるとあまりにも危険すぎるだとかなんとか。でも依頼報酬に追加報酬をくれた。さすがに少し遠慮しようかと考えたけど向こうにもいろいろありそうなので素直にもらっておく。今日はたくさん動いたから早くご飯食べて寝ようかな。

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