十
「さて、まず基礎を教える。魔法とは詠唱術と紋章術の二つがある。これらの二つを合わせたものもこの世に存在するらしいがな。詠唱術は呪文を唱えて発動する。紋章術は紙とか何かに紋章を書きそこから発動させるものじゃ。どちらにも利点があり、欠点もある。紋章術は紋章がかければいいから後回しじゃ。詠唱術の簡単なものをやるぞ。」
「了解。」
あのいざこざから一日たった。魔法は教えてもらえるみたいだからいいか。
「まず、魔力を感じてもらう。昨日儂が魔法を使ったとき何か感じたか?」
「変なのが集まっている気がしたけどあれが魔力なの?」
「まあ、そうじゃ。貴様のところにいったん集めるからそれを感じてみろ。」
ナダレは手を差し出すと集中し始めた。私も手の方向に集中する。あの時と同じものと考える。
何かが集まっている感覚がした。あれが魔力なのかな。前のと感覚が似ているし。
「今何かがナダレの手の前に集まっているけどこれが魔力なの?」
「そうじゃ。クオンも試してみよ。力を集めるようなものじゃ。似た感覚のものを集めればよかろう。」
「やってみる。やばかったら止めて。」
真似してみる。あのへんな感覚をイメージする。たくさんあることだけはわかっている。あの感覚だけを頼りに頑張ってみる。イメージと集中。ほんの少しだけ集めるようにする。何かが集まる感覚がした。ナダレのとは少し違うけどこれが魔力なのだろう。
「ふむ、魔力は出せるようじゃな。もうやめてよいぞ。続きは明日する。あとは食料集めをやっておくれ。森にいる魔物や薬草、動物なんでもいいから二人分。」
「わかったよ。」
魔法を教えてもらっているからこれくらいはいいか。




