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Heart〜急に他人の心の声を聞けるようになった俺は、色々と企むことにした  作者: くろくまくん


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18/25

サチは「しあわせ」の幸(さち)

ひょんなことから謎の少女サチと一緒に住むことになった俺。


とりあえずなんかいるものを買いにホームセンターへ行く。



◯登場人物


松岡まつおか 修二しゅうじ 23歳

無職。人付き合いが苦手。

急に他人の心の声を聞くことができるようになった。ボリューム調整可能

新能力、心の声に返事できるようになったぞ!


サチ ?歳

博打帰りの夜中に彷徨っていたのを拾った。

謎の女の子。ひょんなことから、家にかくまうことになった。

 ふとサチの方を見ると、日中で明るくなってきたこともあるが、昨日の夜に比べて、顔色が明るくなったような気がする。


‐ジロジロみるな、気持ち悪い


 牛丼食べ終わったら、教育せねばな……


「ごちそうさまでした〜!」


 牛丼屋を出て、ホームセンターの方に向かう、もう目と鼻の先にホームセンターはある。


「てか、サチ。まぁまぁよく食うよなぁ? 若いっていいねぇ! 俺もまだ若いけど」


‐若いもんはとか言いだすとおっさん……


 うるせぇよ。てか、このままコイツずっと一緒にいるのか……。こんなこと母親とか婆ちゃんに知られたら、なんて言われるかわかったもんじゃないな。


 ホームセンターの中に入りながら必要なものを考える。あ、服もいるのか。あと、くっさいタオルとか言われそうだからタオル類もいるだろ。洗面具、風呂、寝具一式、あとは追い追い……かな。なんだか娘の新生活を買いにいく父親みたいな気分だな。なんだこれは。


 色々いりそうだったからデカいカートにカゴを乗せてガラガラと押す。


「何か要るモノとかあったら言ってくれな。俺モノに無頓着むとんちゃくだからわかんないからよ」


「うん、わかった。あ」


「ん? なんか思いついたのか」


「アイスたべたい」


 食べもんかい! まぁ……食後のデザートは食べたくなるか。俺もホットコーヒー飲みたいな。


「あ、あれでいいか自販機のアイス。俺結構ああいうの好きなんだけど」


「うん、それでいい」


 ベンチが横に置いてあるところにアイスの自販機とドリンクの自販機が並んであったので、そこでチョコチップのアイスと、ホットコーヒーのブラックを買った。


「飲み物はいいのか?」


 アイスを食べながら無言でうなずくサチ。俺は灰皿を探したが、たぶん外だな……まぁ、いいか。コイツもいるしな。


「たぶんお前はよくわかってないだろうけども、一応言っておくと、俺は無職だから、仕事は今していない。ていうか少し前に辞めたばかりだ。だから割と自由。そして、今のところは一応金はある程度ある」


‐プータロー……


 なんか余計な心の声が聞こえたが。


「だから、当面はお前をかくまえる……というか世話はできると思う。だがそのうち金は尽きるから、働くか、なんか金を増やす方法を考えなければいけない。まぁなんとかするけどな。で何が言いたいかというと」


「わたしのこと、助けてくれるって言った」


「うん、まぁ成り行きだったけど、それをくつがえす気はねぇよ。ただ……まぁそのうちでいいか。とりあえずいるもんを買ったり楽しく過ごすか〜」


 たまたまだったかもしれないが、もしあの場所で俺がタクシーで通らなければ、コイツは。サチは死んでいたかもしれない。


 どんな状況で? 誰に狙われている? こんな少女が?


 それを今、突きつける必要はないな。俺がその立場だったらそう思う。そのうちサチが話したくなったら。聞いてほしくなったら話すだろう。


 てか……調子狂うなぁ。俺、この能力を使って何しようと思ってたんだっけ。ん……でもこの力のおかげでサチを救うことはできたのか。あまり関係はないかもだけど。まぁいいや。深く考えないでおこう。


 ホームセンターでは結局、布団一式(シーツを替えただけだとたぶん臭いかららしい)と、風呂用具、洗面用具、タオル数枚を買った。ベッドが欲しいと言ってきたがそれは却下した。甘やかしすぎはよくない。あと消臭スプレーも買った。


 そうそう、忘れてたシンジへのメールも返しておいた。


『赤ちゃん無事産まれてよかったな。おめでとう。なんかいるものあるか』


「いったん荷物持って帰ったら、服見に行くか? 着替えとかもいるだろ」


「うん、行く」


 家に帰り、荷物を置いて、まず窓をあけて換気。そして、無香むこうタイプの消臭スプレーを壁やら、カーテンやら、ニオイが染みついてそうなところにひと通りかけておいた。外に出てる間に少しはマシになるだろう。



◇ ◇ ◇



 それから何日かはちょこちょこ買い物に言ったり、外に食べに行ったり、家でダラダラと過ごしたりと、何をするでもなく過ごした。サチからは何も聞かなかったし、あと、サチは携帯電話を持っていなかったから、誰からも連絡はないし、連絡することもなかったのだ。


 あと、サチは「しあわせ」の幸の一文字でサチと読むそうだ。いい名前じゃないか。


「阪神競馬場にいきたい」


 え。


 サチがいきなり言ってきたのは、そんなある日のことだった。



必要なものをとりあえず購入し、何をするでもなく、ダラダラと過ごす俺とサチ。


急に行きたいと言い出した場所は……


競馬場??え、なんで?

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― 新着の感想 ―
おお〜! シンが生まれたんですね! (*ノ・ω・)ノ♫ 阪神競馬? 何か大きなレースでもあるのかな? (´・ω・`)
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