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Heart〜急に他人の心の声を聞けるようになった俺は、色々と企むことにした  作者: くろくまくん


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17/25

ジロジロみるな、気持ち悪い

サチとファミレスでご飯を食べ、二人ともお腹いっぱいで眠い。


とりあえず家に帰って寝たいんだけど……


ちゃんと寝れるのか……?


◯登場人物


松岡まつおか 修二しゅうじ 23歳

IT企業勤務、システムエンジニア

人付き合いが苦手

急に他人の心の声を聞くことができるようになった。ボリューム調整可能

新能力、心の声に返事できるようになったぞ!


サチ ?歳

博打帰りの夜中に彷徨っていたのを拾った。

謎の女の子。

「まぁとにかく帰ろうぜ。これからのことは明日考えよ。俺もめちゃくちゃ眠たいわ」


 ファミレスを出て、俺の住むハイツはすぐなので、歩いていく。


 なんていうか……これからどうしようか。てか帰るところないんだよな、コイツ。と、こんな時間にメールが来た。


『シュウ兄、さっき子供うまれたよー』


 すっげぇタイミングにめでたいメール。あ〜、まぁすぐ返してもシンジも大変だろうし、とりあえずあとだあとだ。


「ここの二階なんだけど……てかもう眠そうだな」


「うん、眠い……」


 たぶん必死に何かから逃げてた感じだったし、しかもお腹もいっぱいになって、そりゃ眠いだろうな。


 久しぶりに家に帰ってきた気分だ。とりあえず中に入り、ざくざくっと部屋を片付ける。んで、1DKの奥の部屋に俺のベッドがあるから、そこで寝るようにサチに言った。


「ちょっとくさい」


「あぁ、悪かったな。たぶんタバコの臭いだ。また明日以降にそれは考えるから、いったんとりあえず寝な。俺は風呂入るから、とりあえず休んどけ」


 あ、俺のあとだと風呂入るの嫌かな……


「あ、先に入るか? 大丈夫なんも見ねぇよ……あ……」


 ベッドに寝転がったあとすぐに、サチはもう寝ていた。よっぽど疲れていたんだろうな。


 助けて、殺される。そして、少し血のついた服。何も話したくないサチ。帰る家はない。


 うーん……まぁ俺が考えてもしゃーないか。というか助けてやる、つって連れてきた手前、無下むげにほりだすわけにもいかんからな。


 とりあえず俺は風呂に入って汗を流した。西成にしなりで変な汗かいてしまったしな。寝巻き代わりのスウェットの上下を着て、髪を乾かしながら、サチの方を見た。


 ぐっすり寝ている。まぁ怖くて寝れないとかよりはよかったかな。てか、なんやかんやでもう外は薄っすらと明るくなってきていた。んー、まぁ仕事も辞めたしまぁいっかぁ。んで……ちらりと金の詰まったカバンを見る。たぶん一千万くらいはあるはずだから、ひとまずの生活は大丈夫だな。あとは追い追い考える。ヤバい博打以外にも金を増やす方法はあるはずだ。


 んーと、とりあえず寝て起きたらコイツの服とか着替えだろ。んで、臭いってうるさそうだから布団とかシーツとかだろ。空気清浄機ってニオイ取れんのか。わからんけどまぁ買い物ついでに見に行ってもいいか。あとは何がいるんだ。


 考えていたら、俺も眠くなってきたな。ベッドはサチに占領されてるし、食卓がわりのコタツで寝るか……なんでもいいや。タバコ……んーもういいか。



◇ ◇ ◇



 ん……どのくらい寝たんだろ……部屋はカーテンを閉めていたが、外の明るさでもうだいぶ日が上ってる感じはした。


 サチは起きたのか……? 足元がゴソゴソとしている。


「!!!」


 コタツの布団の俺が寝てる足元らへんにサチが丸くなって寝ていた。コイツ猫かよ。


 よっぽどベッドがタバコ臭かったのかな。普段吸ってる俺だと麻痺まひしてたりするからな。


「ん……くさい」


「結局臭いんかよ。俺はまだ清潔にしてるほうだぞ。あ、コタツ布団のニオイか……」


 消臭スプレーみたいな洒落しゃれたものはこの家にはないからな……。


「よく寝れたか? 俺、これからお前の服とか、そのベッドのシーツやらなんやら買ってこようと思うけど……その間に風呂入っとくか?」


「一人は怖いからついていく」


 なんだよ、淋しがりかよ……。あぁ、まぁ昨日のこともあるからか。ま、一人で置いておくのも心配だから一緒に行動してるほうがいいか。


 サチはジーパンにパーカーとラフな格好だったんだが、上のパーカーだけは着替えてもらった。俺のだから少し大きめだったがフルジップのパーカーだし、上着みたいに羽織る感じと思ったらまぁ変ではないだろう。


 俺は仕事と兼用のスラックスに上はチェックのシャツと、その上に薄手のカーディガンを羽織った。パーカーでもよかったんだけど、なんかお揃いとかだと気恥ずかしい。


「買い物する前に朝ごはんどっかで食べるか」


 ひとりごとのように言ったが、一応サチに言っている。


‐牛丼食べたい


「はいはい、牛丼ね。んーと、駅前まで行ったら近くにホームセンターもあるし、その手前に牛丼屋さんがあるな。そこいくか」


 俺の住むハイツから駅までは十分もかからない。ちなみに車は使わないから持っていない。京都の婆ちゃんじゃないけど、車がいる移動の時はタクシーで充分だ。そもそも維持費や駐車場代を考えると、たまに乗るくらいならタクシーのほうが安いのだ。旅行とかしたいときはレンタカーでいいし。


 駅の手前の牛丼屋さんに着いた。


‐特盛り生タマゴ、つゆだくだくで


 心の声でオーダー便利だねー。注文するのは俺ってことかな。コイツこれに慣れてきているな……と言いつつ、それも悪くないなと、思う俺。基本的に女には甘いんだろうな。


「特盛り生タマゴ二つと、ひとつはつゆだくだくでー」


 普段特盛りまで食べないんだが、なんとなく対抗してしまう俺。自分でも恥ずかしいんだが、意外と負けず嫌いなのだ。


 ふとサチの方を見ると、日中で明るくなってきたこともあるが、昨日の夜に比べて、顔色が明るくなったような気がする。


‐ジロジロみるな、気持ち悪い


 牛丼食べ終わったら、教育せねばな……


相変わらずサチは謎のままだし、


なんだか結局世話をすることになりそうなんだけども、


それはそれでまぁいっかと思ってしまう俺。


でも、気持ち悪いはないだろう。俺、ヒーローだよ?

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― 新着の感想 ―
朝の吉野家かな? たまに食べると美味しいですよね〜。 (*´ω`*) あ、でも私は松屋派なんで牛めし派です! ᕦ(ò_óˇ)ᕤ でも気持ち悪いと思われて可哀想w (´ε`)
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