水泳の日2026(八月十四日)
昭和28年から8月14日に制定されていた国民皆泳の日を引き継いだかたちで、日本水泳連盟が記念日を制定された。国民全員が泳ぐことができるようになることと、水難事故をなくすための活動が展開されているようだけど、泳げない人がここにいますけどね。この考えって、今でもそうなのかな? 国民全員が泳げるように、って。プールの授業が無かったり、プールの無い学校も増えているようだ。そんな中で、みんなが泳げるようにって言うには無理があるんじゃないかな。
「嘉くんは、泳げるの?」
「プールの授業ぐらいだね。そう言えば、小学校の頃に溺れかけたんだよね」
「え」
「それでも、泳ぐこと嫌いにはならなかったけどね」
「どう言う状況だったの?」
「足が届かなかったんだよ。低学年で、ほら、俺身長低かったし」
「ああ、そうか」
小学校低学年じゃ、プールは高学年の子も使うから、いくら、深さに差があると言っても小さい子には危ないよね。少し深くなったところに移動しただけで、水面に顔が沈んじゃう。それで、溺れかけたようだ。怖いな。私だったら、トラウマになっていたかもしれない。
「麻衣は?」
「私は、何故か分からないけど、沈むんだよ」
「沈む? 身体って普通浮くよね」
「何か理由があるのか分からないけど、体重が軽くても沈んだんだよ」
ちょっと、下品だけど、文香の胸は水に浮いてたのを思い出した。あれは、プールじゃ無くてお風呂だったけどね。でも、プールには、行ったよね。あれ、最後に私と嘉くん顔を見合わせて、プールはもういいやって思ったんだよ。だって、女の子に声をかけられるんだもん。楽しんでいるどころじゃなかった。
「あれ、前にもあったな」
「何が?」
「前のプールに行って女の子に声をかけられたけど、高校の時に海に行ったときも女の子に声をかけられたなって」
「なして、可愛い格好で声をかけられるのか不思議なんだけど」
いやいや、可愛い格好はしていないよ? 普通に、水着姿だったでしょう。男の人のように海水パンツだけって言うわけじゃなかったけどね。ちゃんと、上に着ていても声をかけられた。なんでだろう。
「あの時さ、ほとんど泳いでいなかった」
「アミューズメントパークだと、アトラクションがメインだからね。市民プールとかなら、泳げたかもしれないね」
「いや、泳がなくて良いんだけどね。どうせ、泳げないから」
でもなんかずるく無い? 海の近くで生まれ育った、と言っても山側だけど、な私が泳げなくて、海の無い町に生まれた人が泳げるって謎だ。
遥くんは、泳げるのかな。あとで、聞いてみよう。
2026/08/14 活動報告掲載




