ラウールくんの誕生日(六月二十七日)
特定のアーティスト名が出て来ますので苦手な方はご注意下さいませ。
ちょっと待て。絵美の推しって本当に何人いるんだ?! これは、流石に口に出してしまった。キッチンでコーヒーを淹れていた嘉くんが振り返った。そこまで、大きな声じゃなかったんだけど、それでも聞こえたようだ。ごめん。しかし、内容までは聞き取れなかったようで、コーヒーを運びながら聞いてきた。
「なんかあった? 悪いこと?」
「あ、ごめんなさい。大したことじゃないんだけど、絵美がまた写真送ってきた」
「何の写真?」
「うん、推しとの写真」
「ん? ちょっと待って。絵美の推し、更に増えていない?」
「そうだね、前にさ、嘉くんと遥くんと歌っただけじゃなくて、『カリスマックス』を踊って受けをとってじゃん」
「ああ、あったね…ってこれさ」
嘉くんが、その写真を見て何かに気付いたようで、そのあと嘉くんに大爆笑された。それ違うでしょ。何のこと? 分からないから、首を傾げて聞き返したら、ラウールくんは絵美の推しじゃないでしょって言われた。
「絵美、前に阿部さんが好きって言ってたよね」
「そう言えば、うん、言ってたね」
「今日の誕生日はラウールさんで、これ、絵美の推しじゃなくて、麻衣の推しでしょ」
あああ、SnowManはラウールくんが好きと言ったけど、これは反則だ! 麻衣、本当に顔の良い奴、好きだよね。ちょっと待って。顔だけで好きにはならないよ? と言うか、やっぱり、嘉くんは自覚あるんだった。
「この顔、利用する人間だよ?」
しれっとのたまった。うん、確かにそうだけどさ。ラウールくん誕生日おめでとうございます。
2026/06/27 活動報告掲載




