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一人称

ウィーナちゃんを出したかった理由その2完遂(勝った時のポーズ)


 「あっ、言動から分かるかもしれないけれど、私たち、ファンですの!」

 ロゼールが身を乗り出して宣言する。ウィーナはカップを置いて立ち上がると笑顔で返す

 「はい!存じております!作品を好きになって貰えて作者冥利に尽きます!」

 ぺこりと頭を下げると2人は慌てて制止する

 「お、お辞めになってください!私たちはただ感想をウィーナさんに伝えたいんですの!」

 クリュッセルがそう言い、ウィーナを座らせると2人で挟むように座った

 「そうですわ!1冊目から6冊目まで全て読み込んでいますもの!なんなら私はその本達が4代目ですわ!もちろん初版本も家に鍵付きの隠し金庫に保管していますの!」

 「私は最近読むようになったのだけれど、とても素敵な恋物語ですから、できることなら直接会って感想を伝えたいと思っていたんですの!」

 そう言うと各作品の素晴らしい描写やお気に入りのシーンについて、うっとりとした表情で語るクリュッセルと物凄い熱量のロゼールにウィーナは最初こそ混乱していた。しかし、時間の経過と共に状況を把握すると同時に顔を赤くして俯くと両手で顔を覆った

 「──ですからこのシーンは心優しく芯の強いリスタとクール系美女なローライトの儚くも美しい友情がとても尊いんですの!」

 「あら!私はリスタがローライトの身体について知ってもなお、愛を貫き通しながらローライトの心を癒すシーンも好きですわ!もちろんその後の描写も……ですけれど」

 「分かりますわ!初々しくてたまりませんわよね!」

 「えぇ!特に…………あら、ウィーナさん、顔が真っ赤ですけれど……」

 クリュッセルがウィーナの顔を覗き込むとウィーナはぽつりぽつりと零す

 「……めて……い……は、……かし……す」

 僅かに聞こえるその言葉にさらに耳を澄ます

 「やめてください……恥ずかしいんです……!」

 手を話して顔を上げると真っ赤な表情で2人へと視線を交互に移す

 「僕はまだ貴女方と出会ったばかりですし、それに……それに……!それに、ここまで僕の作品を好きで討論や情報共有を目の前でしてきた人は初めてなんです!……あっ!」

 全てを言い終えると『しまった』と言った風に声を漏らして手で口を抑えるとストンと椅子に座る。一方でクリュッセルとロゼールはウィーナの肩や背に手を当てた。その際にビクリと肩が大きく跳ね上がり、後ろを振り向いたがそっと目を逸らされ、助けられることは無かった







 それから約10分の間、ウィーナはクリュッセルとロゼールからの質問の嵐に耐え抜き、見事生還を果たした

 「なるほど……そういうわけでしたのね」

 「…………ねぇ、それなら私たちといる時はいつもの一人称にしてしまえば良いのではないかしら?」

 クリュッセルが紅茶に角砂糖を2つ入れながらくるくるとスプーンでかき混ぜながら提案する

 「えっ……!!」

 少し驚いてウィーナが声を上げるとロゼールは手をポンと合わせて笑顔になる

 「確かに!それなら気兼ねなくお話ができそうですわ!」

 「あ、あのっ、ぼ…私、もしかして話辛かったですか?」

 ロゼールの言葉にウィーナが眉を下げると2人は直ぐに否定の言葉を紡いだ

 「「それはありませんわね」」

 「じゃあ、ど、どうしてですか?言葉遣いが変で関わっても利益になるようなことなんて一切ないのに……!!作品は無理ですよ!取引先とそういう契約なので……」

 悲しそうにそう言うとクリュッセルはウィーナの両頬を手で挟み、目線を合わせる

 「まぁ!私たちは貴女の……ウィーナさんの人柄や性格に惹かれているから、これからもお話したいと思ったからウィーナさんがお話しやすいようにと思っていたんですけれど……余計なお世話だったかしら?」

 「っ、ちが……」

 「それに、私たちはウィーナさんのファンだけれどそんなことをしてまで新作を読むような人ではありませんの。マナーを守って作品を愛し、楽しみ、作者に敬意を払う。それこそがファンですわ。……もちろん、この学園に在籍する人は殆どが貴族出身で利害や足の引っ張り合いもあるわ。けれど、私たちはそういうことが好きではありませんし、なんならしたくありませんの。だから、私たちはウィーナさんを利用したり、捨てたりなんて酷いことはしませんわ。……これでも、私たちとお話を続けてくれませんの?」

 最後に少し寂しそうな表情でウィーナを見つめるとウィーナは首を横に振る

 「……そんな訳ありません。僕、嬉しかったんです。一人称や職のことがバレてしまったら最後、誰も近寄らなくなって、孤立してしまった事があったから、僕は距離をとろうとしていました。……だから、また、話したいと言って貰えて……うれし……いです…………!!」

 ぽろぽろと零れ落ちる涙を拭いながらウィーナは精一杯の気持ちを伝える

 クリュッセルとロゼールは頭を優しく撫でたり抱き締めてウィーナが泣き止むまで一緒に何も言わずに寄り添った

 薔薇本の題名?無理でした。友人に聞く暇無かったです。ちなみに百合本も考えられてません。内容は思いついてます。百合に栄光あれ

 あんまり男性陣は出ない。そろそろラスティーク様出したいな〜!!

 次回あたりもきゃっきゃうふふさせたいです

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