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サロンにて

今回はラスティーク様のお話!!!


 クリュッセル達が新しい縁を結び、絆を育み始めている頃、ラスティークはサロンで令嬢たちとお茶会を開いていた

「ラスティーク様、本日の紅茶はサルティスのファストレイサムですわ。只今クッキーを準備致しますわ」

「ありがとう。それにしてもサルティスのものなんて珍しいわね」

「どうやら商人が襲われてしまってアルカラトアのローリップの供給が激減してしまったようですの」

 4、5人で中サイズのテーブルを囲みながら窓越しに西庭園の赤や白、青の薔薇を眺めながら会話をする。燦々と照りつける太陽は葉や花弁に付いた水滴をキラキラと輝かせた

「まぁ、大丈夫かしら?確かサルティスとの貿易路はリュース様の管轄下ではなくって?」

「えぇ、そうですわ。お父様もこの件にはすっかり頭を抱えてしまって……けれど、犯人は捕えられたので首謀者がいるならその者達から聞き出せるでしょうね」

「あら、それは良かったですわね。……だけど、暫くはアルカトラアのローリップが飲めないとなると少しばかり残念で仕方ありませんわ……」

「ふふふっ……グレイス様は確かにあの紅茶がお好きでしたものね」

 華々しいお茶会でラスティークは取り巻き達の賑やかな会話を聞きながら静かに紅茶を口へと含んだ

「……そういえば皆様は、『夢の世界で君と逢えたなら』の最新刊、もう購入なさった?」

 ふと誰かが話題を変える。すると、他の令嬢たちも頷いたり、首を左右に振って会話があらたにはしまった

「いいえ……やはり人気のロマンス小説ですもの。なかなか手に入りませんわ」

「そうですわね。私としては早く前作の続きを読んでいきたいのですが……」

「……あのっ!私実は手に入れることが出来ましたの!」

「私も。メイドに行ってもらいましたわ。あの作品は本当に心がときめきますもの!直ぐに手に入れてよみたいんですもの!」

 各々が状況の説明を始めると、ラスティークは優しく微笑みながら彼女達の話を聞く

「──そして、何よりも今回の本の見どころは内容をできるだけ削って説明するなら、ヒロインのリリィとお相手のソーンの……キスシーンですわ!経緯は省くのですが、やはりあのキスシーンはときめきが止まりませんの!!」

 “キス”その言葉にラスティークはピシリと固まる。誰も彼女へ視線を移すことなく、本の内容の見どころを聞いているうちに

(お、おお落ち着きなさい。私はあの女を助ける為ではなく、聖女様の頼みだからこそキキキ、キス……をした訳ではありませんもの!……そう、あれはあくまで人命救助。どんなに嫌いな人でも、きっと私なら助ける筈ですもの。えぇ、絶対にあれはキスではありませんわ!!!!)

 ドクドクと早鐘を打つ心臓と隠しているはずなのに赤くなってしまいそうな顔を何とか隠し通そうとラスティークは俯く。すると、マニカやグレイスたちが心配そうにラスティークへと視線を移した

「ラスティーク様!?も、もしかしてお身体の調子が悪いのでは!??」

「ど、どうしましょう!私、一切気付けてませんわ!!」

 涙目であたふたし始める彼女達を他所にラスティークは心臓の鼓動を少しづつ元に戻そうとするが、なかなか収まらずに顔は赤くなっていく

 『もうこれ以上は無理ね』そう判断して、ラスティークは立ち上がり、顔を出来るだけ隠した

「ごめんなさい。どうやら少し熱っぽくなってしまったようなの……残りの時間は貴女達で楽しんで頂戴?」

 そう顔を逸らして告げるとラスティークはサロンを後にして誰もいない廊下を駆け出したのだった

おにゃの子の赤面はかあいいんだよ!!!(勢いはある)

……あと、今日も結構遅くなってしまい、すみません!!!

次回は……男性陣のお話でも書けたらな。って思っています


↓作者の近況報告

寝相が悪くて身体を痛めました。みなさんも寝てる間に180度回転に気をつけましょう!

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