久しぶりの寮
前回予定より進みませんでしたが、リャイナちゃんを出せて満足です(* ´ ꒳ `* )
馬車が寮へと着く少し前に、エトワールが馬車の中に突然現れると、クリュッセルは『うわぁぁっ!』という間抜けな悲鳴をあげた
悲鳴に馬車が一度止まったが、誤魔化し、小声でこれからのルール・マナーについてエトワールに最低限理解してもらう為に説明すると、エトワールは『えぇ!分かったわ!』と笑顔で返した
「ねぇ、エトワールは食事とか睡眠ってどうなのかしら?人の姿をとっているけど、あくまで魂としては精霊のものでしょ?そもそも、精霊って何を食べているの?」
寮に着くまでの間、これからの生活に関する質問や決め事をし始めたが、クリュッセルはまだ習っていない内容に強く興味を惹かれて深堀りを始めた
立て続けに聞かれた質問に目を回しながらストップの意味で両手の平をクリュッセルの前に出すが、それでもクリュッセルは止まらない
「というか、精霊って人と恋に落ちることもあるのよね!?伝承で聞いたのだけれど、その時の精霊は人になったとか、心中をしたとか書かれていたけれど、それって本当なの?あと、○○○○○○○○○○○○○○とか性別とかって決まってたりしたの???」
一部明らかにおかしい内容が含まれたりなど完全にオタク同士の語り合いの速さで問われたエトワールは遂に処理が追いつかなくなり、小鳥の姿でクリュッセルとは反対の方向に飛び、羽を休め始めた
そこまで来た所でクリュッセルは意識を取り戻し、顔を手で覆いながらブツブツと呟くと、エトワールの目の前まで近付き、謝罪をした
「……ごめんなさい、エトワール。いきなりあんな内容を聞かれたら誰だって混乱するわよね」
その言葉にエトワールは猫の姿になり、近付いて身体を擦り付けると凛とした眼差しで話す
「ふぅ……とりあえずは反省したようだから良いけど、またこんなことをしたら数日は契約者出するからね」
その言葉に頷き、さらに1歩近づいたエトワールを撫でると、馬車の外から声が掛かる
「クリュッセル・ナージャ様、寮に着きました。お荷物をお持ちします」
そういうと御者をしていた青年が扉を開き、手を差し出す。手を取り、馬車から降りると、青年はクリュッセルの座っていた座席と反対側に積まれた荷物を手にすると同時にリャイナが寮の中から駆け足気味で出迎える
「お嬢様……!!おかえりなさいませ。お待ちしておりました」
お辞儀をすると、御者の青年から荷物を受け取り、軽々と持ち上げて寮の扉を開いた
部屋に着くと、リャイナは荷解きを始めようとした所でピタリと動きを止めた
「……ところで、肩の上にいる猫?はどうされたんですか?寮で動物を飼うのは構いませんが、許可をとらなくては……」
「あ、リャイナ。違うの。この子はペットとかそういうのじゃなくて、精霊なの」
「なるほど。精霊なんですね。それなら問題ありませ……え?せ、精霊ですか?」
リャイナが目を白黒させながら反復すると、エトワールが肩から降り、人の姿をとる。その一連の流れにリャイナは完全に固まると、エトワールは近付き、頬をつんつんと突く
リャイナが元に戻るまで待つのは大分時間がかかると考えたクリュッセルがそのまま荷解きを始め、お土産をいくつか離して置くと、リャイナはハッとしてエトワールの手を掴む
そして、瞳をじっと覗き込むと、手を繋いだままクリュッセルの元まで駆け寄り、声をかける
「お嬢様」
いつもとは異なる声色に振り返ると、リャイナは両手でクリュッセルの手を包み込むと涙を流した
「おめでとうございます!これで卒業条件は達成です!この方がいるのならば実技も安全ですね!」
そう言い、心から祝福をすると荷解きを始める
「待って、リャイナ。この子の正体の話は聞かなくて良いの?」
問いかけにリャイナが顔を上げて笑顔で話した
「はい!だってお嬢様がお選びになった精霊様です。正体が何であれ、お嬢様をお守りして下さることに変わりはありませんし、お嬢様も了承した上での契約ですもの」
その答えにクリュッセルは幸せそうに笑うと、リャイナと共に荷解きを続けた
そして、荷解きを終えると3人で小さなお茶会を開いてリャイナとエトワールの親交を深めると同時にこれからについて話し合った
次回は一応日常に戻します。授業させます。予定ではですが( ̄▽ ̄;)
とりあえず、頑張りたいです!!
↓↓↓作者からの一言
世の中はあのニュースで暗いことばかりなので、せめて此処で笑ってくれたり、少しでも明るい気持ちになって貰えたら嬉しいとおもいます
そう言えば最近、良いこと(?)がありました。作者、誕生日があったのです。そこでつい去年の誕生日のプレゼントを思い出したんです。ポテトチップスBIGを3袋、3人の友人から貰ったということを。あの時は大変でしたね……(遠い目)




