帰路に着く 6
今週は作者の都合により、早めの投稿となりました。ご了承ください
──ラスティークside──
ムクノキに着いて、ラスティークはしつこい猛攻から逃げる為にクリュッセルの友人とやらのロゼールと部屋を無理矢理交換し、ダリアと同室になっていた
「ふぅ……これで安心して眠る事ができますわ……」
1つ息を漏らすとダリアが微笑みを零しながら問いかける
「ふふっ……もしかして、先程の事ですか?」
ダリアのその言葉に顔が赤く染まると、ダリアは『まぁ!』と言ったように口元を手で覆う様子にラスティークはつかつかと歩み寄り、キッと睨みつけて返答する
「ふ、巫山戯ないでちょうだい!わ、私のあの行為は飽くまで人命救助行為その様な意図は全く、これっぽっちもありませんわ!」
「えぇ、存じておりますよ」
可愛らしいと思い、ダリアが更に微笑むと小さく『うぅっ!』と零し、ベッドの中に髪が乱れるのも厭わずに潜り込むと1度だけ顔をダリアに向ける
「も、もう、放っておいて下さいませ!いくら聖女様でもおいたが過ぎますわ!!」
そう言うとすぐに壁側に顔を背けて布団に包まった
(そう、ダリア様はただ私をいじっているだけ、それに違いありませんわ!そのせいで私の体温が上がっているだけで、決してあの女に気がある訳ではありませんわ!!)
ラスティークはダリアに昼食の誘いを受けるまでの間、自身の心にそう言い聞かせ続けた
──クリュッセルside──
楽しいティータイムを終えると、3人は2人が購入したお土産代わりの小物類をいくらか広げ、お互いに付けあっていた
「ク、クリュッセル様!こちらのブローチ、よろしければお受け取りいただけませんか?!」
ロゼールが手にしているのは翡翠色のブローチだった。エトワールがそれを見ると手に取り灯りに翳す
細かい装飾や宝石の反射を眺めていたのか、暫くすると笑顔になる
「これ、とてもいいものみたい。契約者様にはピッタリだと思うわ!」
そう言うとロゼールの頭を撫で、『流石は契約者様の親友ね!』と笑う
ロゼールは初めのうちは『や、やめてください!』と必死に抵抗しようとしていたが、諦めて笑う
「……もう!……でも、エトワール様にそう言っていただけて光栄ですわ」
と話す。クリュッセルはその間にそっとブローチの宝石に触れると愛しそうに目を細めてロゼールの手に触れる
「ありがとう!ロゼール。素敵なブローチを貰えて嬉しいわ!私からもこれを贈らせて下さる?」
礼を告げながらクリュッセルはルビーのイヤリングを取り出すとロゼールは目の端にうっすらと涙を浮かべながら笑う
「ありがとうございます!クリュッセル様!とても素敵なイヤリングですわ!是非今度のパーティーにつけて行っても?」
ロゼールが大切そうに1組のルビーのイヤリングを手で覆うとクリュッセルは『えぇ』と頷き、エトワールもよく理解はしていないがうんうんと頷いた
「ありがとうございます!今度のパーティーが楽しみですわ!」
と、ロゼールはテンションをあげていた
一方でクリュッセルは内心とてつもなく焦り、1人作戦を練っていた
(し、しまった……!テスト後のパーティーで攻略対象ルートの本決定だった……!でも、ここで何をすれば良いのかな??攻略対象だったらダンスだけど、相手は同性。誰とも踊らずにいるべき?それとも取り巻きと引き離してパーティー会場を抜け出すべき?あぁ!こんな時にGiigleがあれば検索できたのに!もうこうなったら後者よ!何としても2人きりになるんだから!……待って、ロゼールはどうしましょう……?1人きりにさせるのも何だかなぁだし……そうだわ!エトワールに頼みましょう!ロゼールがダンス中にエトワールに任せてラスティーク様と2人きりになれればこちらのものよ!)
そう決意し、心の中で声高に笑いながら夕食の時間まで3人でゆっくりと寛いだ
きらきら空間って憧れますよね(遠い目)
それはそうとして、次回にはムクノキから離れ、王都へと戻ります。ようやく帰路編もおわりです(予定)
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無くし物しました。見つかりません
紆余曲折あってバレーボールしてたら後頭部ぶつけました+謎の痛みが右手薬指にはしりました
……ん〜。なんだろう。運気が下がってるのか不注意なのか(十中八九後者)




