帰路につく 4
馬車をラパンレシの森から走らせて、ノースフィールの街を経てから約5日。ようやくルメットの街へと辿り着いた。ノースフィールへと向かった行きよりも圧倒的に時間が掛かっているが、帰路は行きとは異なる迂回路を利用していたからだろう
迂回路を利用していた理由としては行きの道で通った道に大木が倒れたり、周辺に異変が起こったからだった
行きと同じムクノキへと部屋を取ると、行きと同じ部屋割りになりそうなところ、ラスティークはロゼールに部屋を代わるように言うとさっさとダリアのいる部屋へと入って行った
残されたクリュッセルとロゼールはお互いに顔を見合わせると笑いながら部屋へと入って行った
部屋に入ると同時にエトワールがペンダントの宝石部分から姿をあらわした
「やっぱり、何度見ても驚くばかりですわ。やはり、こういう事が出来るのは竜精霊様ですからでしょうか?」
「う〜ん……きっとそうなんだろうけど、私くらいの力でも出来るなら上の精霊たちなら勿論、少し力が強い子供精霊たちも出来ると思うわ。……っていうか、竜精霊様なんて言わないでエトワール様と呼んでくれても構わないわ!というかそう呼んで欲しいの!だって契約者であるクリュッセルの親友なんだもの!」
そう言うとエトワールはロゼールの頭を撫で、ロゼールは少し照れていた
その様子を『微笑ましいな』なんて思いながらクリュッセルが部屋へと荷物を運ぶとベッドがピッタリくっついており、予想外の展開にクリュッセルが唖然としていると少し遅れてロゼールとエトワールも荷物を持ってベッドルームへと入り、クリュッセルと同様に固まる
「…………これは、予想外の展開ね……」
思わず額を押さえながら呟くとエトワールはベッドにダイブした
「いえーい!!!ふかふかのベッドだわ!!」
「ちょっ!エトワール!?」
「エ、エトワール様!?いきなり飛び込んだら危ないですわ!」
クリュッセルとロゼールがお互いに驚いているとエトワールは2人の手を引いてベッドへと誘い込む
「「きゃあ!!」」
「ふふふっ!どう?ふかふかでしょ?もちろん、2人のベッドと比べると少し劣るかもしれないけど、それでも凄いわよね!」
短い悲鳴を上げて倒れる2人を他所にエトワールはキラキラと目を輝かせて笑う。その様子に2人は微笑ましくなり、部屋に3人の明るい笑い声が響いた
その後、30分ほど部屋を探検したエトワールは満足したのかベッドの上に乗るとクリュッセルから借りたブランケットに包まりながら昼寝を始めた
一方でクリュッセルとロゼールは簡単に荷解きすると最低限のお金を持ち、庶民的な服に身を包むとホテルの外へと飛び出して観光を始めた
王都では見かけない雑貨やアクセサリーはもちろん、“貴族”の自分たちでは見ることも出来なかった物が街には溢れかえっていた
街の中央では愉快な音楽が鳴り響いており、それに合わせて踊る人や歌う人が見られ、近くには出店らしきものも出されていた
クリュッセルとロゼールはそれぞれ食べて見たいものを少しずつ購入するとお互いに分け合って食べた
「……んっ!これ、美味しいですわ!クリュッセル様、こちらのココアバゲットというパン、中に甘くて茶色い土のようなものが入っておりますわ!これは一体何なのでしょう??」
「まぁ、それはチョコレートかしら?けれど、ココアと書いているし……まぁ、土と言うよりも果物の種?かしらね。それを発酵させて焼いて砕いたものだった気がしますわ……ん〜!その辺の記憶が曖昧すぎてよく分かりませんわね……。あ、そうだわ。ロゼール、これなんかどうかしら?」
2人はお互いに満足するまで食べると様々な店を回り、ルメットの街を満喫してからホテルへと戻って行った
楽しい観光をさせたくて書きました。それにしてはやけにあっさりだね。なんて言わないでください。作者の知識不足です。可愛いものがよくわからなくなってるんです。助けて下さい。周りの同性の友人たちのいう可愛いが多すぎて分からないんです
次回も明るい話を書きたいと思います
↓↓↓作者の一言
いよいよ衣替えの時期まで来ましたね。これから更に暑いくなるんでしょうか……正直いって不安です。暑いの無理です。泳ぎたい
夏が来る前には梅雨が来ますね。雷がとても鳴る時期なのと、湿気でジメジメする日が続くでしょうから体調管理はもちろん、食中毒に気を付けてくださいね




