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祝福の中で

お陰さまで無事40話目に突入です!

いつもありがとうございます

精霊さんとの半端な会話がずっと引っ掛かってはいたものの、なんとか薬学のテストを終えることができた。

何ヵ所か自信のない解答はあったものの、一応すべての解答欄を埋めることができたので、単位を落とすことはないはすだ。


「フェリスティア様!」


今日はこれで最後の授業なので、屋敷に帰ろうと教室を出ると声をかけられた。


「エレーナ様?ごきげんよう」


声をかけてきたのは、エレーナ・アナスタシア様と仰るご令嬢だった。

腰まで伸びた柔らかなウェーブの髪とぱっちりとしたエメラルドの瞳のかわいらしい方だ。


自分以外で薬学の授業を受ける唯一の女生徒で、以前からお話してみたいと思っていたのだが、なかなか機会がなかったのだ。


「ごきげんよう、テスト難しかったですわね~」

「えぇ、ようやくテストまで終わって、ほっとしました」


初めてお話するが、ニコニコとした笑顔が本当にかわいらしい方だ。


「ところで昨日聞きましたわ!ご婚約おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「せっかく同じ講義をとっていましたし、もっと早くお声かけしたかったんですが、なかなかタイミングがなくて…。ぜひこれから仲良くしてくださいませ!」

「こちらこそ、ぜひ宜しくお願い致します」


次も授業があるとのことで、エレーナ様は名残惜しがりながらも、足早に去っていった。


こうして色んな方に祝福の言葉をかけていただき、本当にありがたい限りだ。


~・~・~・~・~


「おかえりなさいませ、お嬢様」


屋敷に戻るとアメリアが部屋で出迎えてくれた。


「フェリスティア様宛にたくさんのお手紙が届いておりますよ」


そう言って箱いっぱいの手紙を携えて部屋に入ってきたのはグレイソンだ。


「こんなにですか…存じ上げない方のお名前もありますね」

「国中の貴族だけでなく、王室御用達の商家や国外の王室などからも届いています」

「国外からもですか」

「王室と関係のある方について今後、名前や顔を覚えていただきます」


グレイソンは今後行われる私の花嫁修業の補佐をしてくれる予定だ。

王室専属執事としても忙しいはずなので、迷惑をかけないよう、しっかり学ばなければ。


「お祝いもありますが、国内の貴族からの手紙の大半はお嬢様やアーリア家との会食やお茶会のお誘いでしょう」


これから花嫁修業も忙しくなりますし、ほとんどは断って大丈夫です、との話を聞きつつ、とりあえず手紙の差出人に目を通していく。

中身については後程ゆっくり読ませてもらおう。


「これ―」


目に止まったのはバランタイン家の印の封蝋だ。

バランタイン家からは別でお祝いの手紙が来ていたはずだが、と思い気になって封を切り、中身を確認する。


「ロザリア様からだわ」


手紙はロザリア様個人からのものだった。


『フェリスティア様


この度は王太子殿下とのご婚約おめでとうございます。

心より喜ばしく思います。

ご公務、ご結婚の準備などお忙しいかとは存じますが、ぜひご一緒にお茶を楽しむ機会をいただきたく存じます。

(追伸 お忙しいようでしたら、本当にご無理なさらず)


ロザリア』


「アメリア、お一方、ぜひお会いしたい方がいらっしゃるんだけど、時間を作れないかしら」


テストが終わると学院の夏期休暇となり、私は花嫁修業をする予定になっている。


その前にロザリア様には、どうしてもお伺いしたいことがあるのだ。


お読みいただきありがとうございます!

ブックマークもありがとうございます!

とてもうれしいです(泣

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