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アビリティ・コネクト  作者: 高坂ライト
アビリティ・コネクト ~レベル対抗団体戦編~
14/23

犬井彩夏vs御堂谷エル 1

ーー 一時間後よりフィナーレを行います。一回戦第1試合、9組vs1組です。第1ドームでアップを始めて下さい。第2試合は、2組vs6組です。第2ドームでアップを始めて下さい。ーー


アナウンスが止み終わると各クラス代表が移動を始める。俺たちは第1ドームへと到着するとすぐにアップを始めた。


二人ずつのペアになり組手をする。俺は快瑠と組手をしていた。互いに拳と拳をぶつけ合ったり技を出し会う。互いが互いの攻撃を知っているため技が直撃することはなかった。


「ははっ!快瑠。なかなかやるな!」


「アキラこそ!それにいったん、終了だね。相手が来たよ」


快瑠が指差す方を見ると9組が入場していた。残り5分。アップ時間は要らないってか。


「9組…やっぱりオーラが違うね…」


「な~に。俺らなら大丈夫だ。絶対泣かせてやる!あの余裕面を完膚なきまでに叩き潰そうぜ!」


「うん!叩き潰そう!」


快瑠はにこっと笑い拳をつきだす。俺も拳をぶつけた。


「おうよ!」



「俺らだって、勝つ気でいるぜ!なあ、犬井、猫理!」


「そうなのだ!」


「負けないよ~ん」


鷹、猫理、犬井も話を聞いていたのか、話に混ざる。凛も、三人の後ろで隠れながらも、表情を見る限り負ける気は無さそうだ。


「よ~し!1組の力を見せてやろうぜ!1組旋風を巻き起こそうぜ!」


「うん!」


「ああ!」


「「おお~~!」」


「う…うん」



「カッカッカ。盛り上がってるのぉ。底辺組さん」


後ろから不意に声が聞こえ振り返ると、そこには9組の一人。神無月に並ぶ強者。完璧なる防御パーフェクト・イージス五十土凶司郎いかづちきょうしろうが腕を組み仁王立ちになっていた。狂気に溢れているその目を俺は、いや全員視ることが出来なかった。一瞬にして俺たちの雰囲気を粉々にされてしまった。


「凶司郎。構うな。いちいち相手を脅さなくたって、俺らのクラスは勝てる。」


「でもよ~。かんちゃん。対戦相手にぐらいは挨拶しといてもいいだろ~。どんなやつがいるかも見れるし」


「別に、誰がこようと。俺は負けないよ。」


神無月は、一瞬こちらを見たようだったがすぐに目を反らした。俺は、神無月を前に言葉がでない。


「まあ、ほどほどにしとけよ。いきなり戦意を失わせたら悪いじゃないか。」


「カカッ。そうだな。んじゃ。せいぜい楽しませてくれよ。底辺組」


五十土は軽い口調で言うが俺たちは歯向かうことも言い返すことも出来なかった。


「ふぅ。マジでおっかねぇな。凶司郎さんは。」


鷹はこのどんよりとしたムードを何とか消そうと先に口を開く。


「最初からびびってちゃ駄目だな!やるからには責めて最後まで戦意喪失しないようにしようぜ!」


「だね」


「「うんうん」」


「さぁ。行こう!!」


ーーーーーフィナーレ、第1試合を始めます。一番手は中央に出てきて下さいーーーー


「一番手は犬井だろ?頑張れよ」


「う、うん。か、勝つよん!」


1組、犬井彩夏vs9組、御堂谷エル


犬井はおっかなびっくりに中央へと向かう。


「犬井さん。よろしく。お互い悔いののこらぬように戦いましょう」


「はい…」



ーー第1回戦第1試合一番手!!はじめ!ーー


「それじゃ、始めようか。犬井さん。」


御堂谷は不敵に笑った。


「ま、負けないよん!!」


ーフレイムシャワーー


犬井が空へ手をかざすと大量の炎が浮き上がる。それを空に放つと破裂した。その破裂した大量の炎が御堂谷にいくつも直撃する。


「あちちっ。これ何度ぐらいあるんだよ!」


御堂谷は発狂しながら階上を走り回る。


「逃げても無駄だよん!追尾!」


空中に浮いている炎が意思を持っているかのように御堂谷を追いかける。


「おいおい。ありかよこんなの~」


「ありだよん!」


犬井はにかっと笑い技を放ち続ける。


「大技いっくよ~ん!ガンガンファイアー!!ついでに追尾!」


さっきの技同様空中に大量の炎が浮き上がる。違うのは大きさと量だ。


「いっけぇ!」


全ての炎が御堂谷を襲う。走っている御堂谷はその足をピタリと止め、顎に手をやり何やらぶつぶつ言っている。


「ま、所詮この程度か。つまんないね。」


御堂谷は、何の抵抗もせずに技をうけた。ぶつかった衝撃で煙が生じる。なかの状況が掴めない。


「どうなった!?勝ったのか?」


「どうだろう。それはないと思う。9組の生徒が1組の技一発でやられるとは思わない」


「そうか。そうだな」


鷹の言っていることは正しい。力で判断される学園故に力の差はすぐに分かる。最高クラスと最低クラス。どちらに分があるのかは言うまでもない。故に最低クラスの攻撃は最高クラスには到底効くことはない。


「ははぁ~~。やったと思った?残念!まだ生きてま~す」


「ハァ、わかってるよん!ハァハァ」


まずいな息が上がっている。いきなり大技をかましていたからな。


「あれれ~。どうしたの?もうバテちゃった?僕、まだ何もしてないよ?」


ニヤリと笑い、髪をかき揚げる。


「まあ、当然だね。君じゃ僕には勝てないよ。」

「諦めな」


最後の声のトーンは明らかに低くなり、弱者を哀れむようなそんな声だ。


ハァハァァ……くっ」

(力の差は歴然。やっぱり勝てないのかな?)


「どうしたの~?」


二人の差は誰でもみてとれた。大技を繰り出して疲弊しきっている犬井。技を喰らっても傷ひとつつかない、一度たりとも技を出していない御堂谷。


やはり、力の差は歴然だ…

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