ステージ4(F)
村の境界線
ウオとの一戦から一晩が明け、コクメたち三人は次なる目的地へと向けて身支度を済ませた
コ:頭が痛い……っ
イ:あはは……、わたしもまだズキズキするよっ
ミ:記憶が戻りつつある証拠だ。しばらくは痛むだろうが、我慢しな
コ:最後まできびしいぃ……
シュ:おにいちゃんたち……もう、行っちゃうの?
コ:ごめんね。シュリンくんともっと遊びたかったんだけど、ボクたちにはやらなきゃいけないことがあるから
シュ:うん……うん、つらいのはぼくだけじゃないんだもんね。だったらぼくもがまんする!
コ:うん、えらいね、シュリンくん
ミ:コクメ、ハイネ、レンゲ。改めてお礼を。あんたたちのおかげで私の大事な息子がこうして元気にいる。そして、また一つ大きくなった
コ:そんな、ボクたちは何もしてませんよ。というか、あのときはイッちゃんがいなかったらどうなっていたことか
イ:力だけはある程度戻りつつあったから、間に合ってよかった
レ:複数の獣人を一気に沈めたんだろ? ほんとお前はいったい何者なんだよ
イ:う、ううん……
ミ:それもこれから徐々に記憶が戻るってわけだ
イ:そういえば、隣の村の人たちとは話せそうですか?
ミ:今はまだ、なんとも。けど、必ず和解してみせる。この子が憎しみを乗り越えたように、私たちも前進しなくちゃいけないから
コ:いいね、それ。きっとアイスちゃんも大賛成だよ
レ:はは、だな!
コ:じゃあボクたちはこれで
イ:色々とお世話になりましたっ
ミ:あんたたち、次はどこへ行くんだい?
レ:だな。オレもまだ聞いてないんだけど
コ:えっと、それは……
イ:えっと……
顔を見合わせるコクメとハイネ
コ:なんとなくはあるんです。こう、ぼんやりと記憶が……
イ:わたしもわたしで……
ミ:ははは! いいじゃないか、それでこそ旅路ってもんだ
シュ:それで、おにいちゃんたちはどんなところにいこうとしてるの?
コ:えっと……上手くは言えないんだけど、人がいっぱいで
イ:白い……街かな?
シュ:なにそれ、ふしぎ!
コ:ここも十分不思議だけどね
ミ:なるほど、王宮のある白い街と来たか。だったらちょうどいい。ほれ、これを持っていけ
コ:これは……方位磁石?
ミ:お前たちが言っているであろう白い街を示す道具だ。ここから白い街に向かうと、途中で道に迷うかもしれないからな
レ:こいつは便利なものをもらったなコクメ
コ:うん、ありがとうミミさん
シュ:それじゃあ、またねおにいちゃん、おねえちゃん!
二人:またね!
優しさに触れ、笑顔で旅立つコクメたち
けれど、彼らがここに戻ってくることはなかった
彼らの旅は
次で終わる
ステージ4、クリア




