ステージ3(B)
先手必勝。やられる前にやる。
コクメは壁に立てかけていた愛剣を手に取り、
コ:はああ――――っ‼
獣人の意識の空白をつき、懐へと飛び込んだ
ズバアアアアアアッ‼
いっそ小気味のいい斬撃音
獣人の身体の中心軸から真っ二つに切り開いた
イ:ミツキちゃん、見ちゃダメ
ミ:わわっ
ミツキの視界をハイネが手で覆い隠す
コ:ナイスだよ、イっちゃん
レ:それにしても今までの獣人と比べると小柄なほうだな。だからあっけなく倒せたのか?
コ:即座に判断を下せたのがよかったんだよ。もし悠長に考えていたら……
レ:コクメ?
コ:……この獣人も、本当はミツキちゃんみたいに普通の……
イ:コーくん。それ以上はダメ
コ:イっちゃん……でも、ボクは
イ:コーくんのおかげでミツキちゃんを助けることができた。わたしたちも怪我をせずにすんだ。それだけで誇らしいことなんだよっ
コ:うん……ありが――――
妙な気配がした
立て続けに生まれる殺気
コ:――――ッ!
ギイインンっ
構えた剣に鋭い爪がのしかかる
コクメの背後を襲ったのは――――赤色をしたヒョウモンダコの獣人だった
コ:なんで、お前は倒したはずじゃ……ッ
レ:コクメ、後ろだッ‼
コ:え?
レンゲの声がしたと思ったら、
大量の熱が彼の背中から噴き出した
コ:――――あ
数秒遅れで、気づく
自分は斬れたのだと
全身から力が抜け落ちていく
立ち上がらなければならないのに、身体が言うことを聞いてくれない
コ:……な、んで……増えて……
かすむ視界の中に映る、三体の獣人
いずれも同じ姿をしたヒョウモンダコの獣人
だが、赤青黄と色だけが異なっている
イ:だめ、この子には傷一つつけさせない!
三体の獣が、人を喰らう
ミ:おねえちゃんっ! おねええちゃあああんッッ‼
ミツキちゃんの悲鳴が遠くへと
遠くへと……離れていく
LOST LIFE
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