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あれからウン年、俺的この世界の説明②

魔法使いのように、物理攻撃でないものはほとんどがナントカ使いという名前らしい。他にも植物使いやら普通の動物使いやら。けどそのナントカ使いの半分の種類は幻獣使い同様一部の民族が持っているものらしかった。



そしてナントカ使いの力を持たないヤツは、物理攻撃で走るしかなかった。

普通に剣で戦うヤツ、拳で戦うヤツ。空手みたいな体術とか。


魔法に比べれば地味だけど、訓練すれば魔法にも打ち勝てる力があるらしい。

それに魔力はこの世界の99%、ほぼ全員が持っているものであり、物理攻撃のヤツらは少し適性がないだけで…魔力を物理攻撃に込めて使えば魔法使いと対等の力を得ることができるとのこと。


だから決してこの世界では魔法適性があるヤツが有利とかではないらしい。

現に今の時点で世界に名の知れているすっげえ強いヤツを俺は知っているが、その人は魔法適性がありながらも基本体術で戦う戦闘スタイルだ。



まあ、魔法も扱えるらしいけど。


この世界の人種についてはこの辺にしておいて。


この世界には大きく分けて5つの国がある。

と言ってもその1つ1つの中にまた勢力があるらしいけど。


…それに俺が予想しいていた、かっちょいいカタカナ語なんかじゃないんだよ。


簡単に言うとさ。もう箇条書きとかでイイワケ。


・赤の国

・青の国

・緑の国

・黄の国


ハイいじょーう。


いやーつまらん。なんで…ほら、ダークブリザード国みたいな名前じゃないんだ。サンシャインとか。フェアリードリームとか…あ、俺ネーミングセンスないわ。


まあ、基本はこんなモン。

全ての国は王家みたいなヤツが仕切ってる。あ、皇帝みたいな名前のところもあるか。4つの国はちょっとライバル関係っぽいけど、色々今までに戦争を経験してここに収まったらしいから今は基本平和とのこと。


1つの国を除いて。




黒の国。


4つの国で1番平和だと謳われている緑の国の王家とは色々な面で仲が悪く。


4つの国で1番潤っていると謳われている赤の国と国民同士の喧嘩が多く。


4つの国で1番温厚と謳われている黄の国には徹底的に嫌われており。


4つの国で1番頭が良いと謳われている青の国とはお互い罵りあう仲。



まあ言っちゃえば、仲が良い国はない。

孤独な国。まあそれもそう。


だって黒の国には、ワケあって故郷の国を追い出された、もしくは逃げてきたヤツぐらいしかいない。まあその子孫がいるコトも多いケド。


そんな黒の国は、毎日が戦争。

俺が愛する日本とは全く違う国。



そんな国に、俺は。

10歳から1人で住み始め。


今現在進行形で…ヒトとして終わって終了しちゃったのかもしんない。



……え、嫌だよ。ぼっちとか嫌だよ。

頭をぽりぽり掻きながら周りを見渡す。


まあしょうがないよなあ、1人になっても。俺友達とか多いタイプだったんだけどなー…なんでこうなっちまったんだろ。


気配を感じて…後ろを振り向く。

そこには…俺がこの数年間苦楽を共にしてきた、愛すべき親友がいた。


苦笑いを浮かべ…彼は自分の足下を見て…すぐに俺の方を向く。




「おい雪…お前……」



「…うん。

殺っちゃった」




俺らの足下には、数十体の血に濡れたヒトだったモノ。

俺は持っていた日本刀を見つめる。


俺の親友の髪のように真っ黒な空には、月という名前の光源が浮かんでいる。

その月の光に反射して煌めく刃には、赤いべっとりとした血が付いている。



俺はその日本刀を見つめ……


……日本刀に映った自分の顔を見て、初めて自分が笑っていたことに気付いた。



説明回終了です。次回からメインに入ります。

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