ハイリスクハイリターン
遅れて本当に申し訳ありません。
これから頻度を上げて行きますのでどうかよろしくお願いします( *`ω´)
「よし、全員揃ったな。…では今日は皆集まってくれてありがとう。固いことは抜きに楽しんでくれ」
アリスがそれを言い終わらない内に会場がどっと賑やかになる。
野太い男の声や優しげな女性の声。今では誰が誰だかはっきりと分かるようになってきた。
そんなことを考えながら座って唐揚げをつまんでいると、てててっ、とアリスが小走りでこちらに向かってきた。
テーブルとイスの間はかなり空いているので、多少のことでは人にぶつかったりはしない。
「お、アリス。お疲れさん」
「はぁ…酒は飲まんからな」
「分かってるって。ラルクが作ってくれた唐揚げだぞ、食ってみれば?」
「ん、うまいな。これは良い」
ぱくぱくと唐揚げを頬張るアリスはまるで小動物のようで、思わず頭を撫でてあげたくなる。
「む、嬉しいんだが…子供では無いんだぞ」
「良いじゃないか、今日は固いことは抜きに楽しむんだろ?」
「…それもそうだな」
××××
「どうしたロイ、もう潰れちまったのかい?」
「一人で樽空けるなんて人にあらへんよ、化物みてぇやな」
「あたいは酒に強いからね、…あそこにワインもあるよ」
「勘弁してや、もう俺は飲めへんよ」
良い感じにあたいの周りも寄ってきたな。メープルなんて一口飲んだだけで顔を真っ赤にして…全く、可愛い奴だ。
「ノームさん?」
振り向くとそこにはあたいよりだいぶ小さい女性がいた。確かティアとか名乗っていたな。
「どうしたんだ、ティアさん」
「貴方の方が年上なんですから敬語やめてくださいよ〜」
「分隊は年で地位が決まるわけじゃないから。で、あたいに何の用だ?」
するとティアは妖しく笑い、耳打ちしてきた。
内容は…自殺行為じゃねぇか。
「おい、いくらあたいでも命は惜しいぞ」
「ふふ、ハイリスクハイリターンですよ」
「リスクがどう考えても大きいじゃねぇか」
「命をかける価値はありますよ」
そうしてあたいは軽く承諾してしまった。そう、これこそが失敗だとは気づかず。




